まじめな人からまともな人へ

投稿日:2015年4月14日 更新日:

脳科学者の茂木健一郎さんの言葉に、
「最良の創造性は、自分の理想を笑う余裕の中から生まれてくる」

この言葉のもつ意味の現実性は儒教的な「中庸」を体現することだ。
脳で理性を使って真ん中を探し、半分づつと考えるのでは「中庸」の具体性ではない。
理性はあくまでも道具であり、現実の創造性の手段に過ぎないからだ。

人類の最先端の問題を扱う会議がカナダのバンクーバーで開かれ、
茂木さんがその会議に参加し、会議のやり方に感動して「自分の理想を笑う」とまとめられた。

TEDカンファレンスは「広げるに値するアイデア」がスローガンの、
技術、エンターテイメント、デザインの頭文字をとった国際会議だ。

創造的エネルギーを保つために「表の会議」は真剣に理想やアイデアを出し合うが、
「裏の会議」として振り返りのセッションをする。
ここが重要で、ユーモラスに、愛情もって辛辣に全体像を振り返る。
スピーチを茶化したり政治的問題の批評したりして客席を笑いに包み込むのである。

こんな会議が行われたとある雑誌に掲載されていた。
実に具体的で、示唆に富んでいる。

易経で「時中」という言葉がある。
「中」は的中などのように、「ドンぴしゃり」といった意味を言う。
従来はこれは主観的なもので科学的でないし、
誰にでもできるものでないと深く考えられなかった。
個人的な特殊な芸として扱われてきた。

ところがこの会議では集団が一丸となって自分の理想を笑いに変えることで「中庸」を体験するのだ。
最近弊社で流行している言葉がある。
「まじめの反対は不まじめではない、まともだ。」
将に、熱い情熱は行動の原動力であるが、行き過ぎると独善的に陥る。
そんな時「自分の理想を笑う」ことができるのが「まともな人」に違いない。

皆さんは自分の理想を笑いますか?

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