三毒の主人になる

投稿日:2015年3月24日 更新日:

幸福になる一番近道はないかと若いときは捜し求めた。
方法の一つは具体的な目標とする人物のマネをする。
次には幸福な人の共通の「考え方方程式」を意識する。(その前に方程式を見抜く)
いろいろ試してみる。

ところが一向に幸福になれない。
幸福になることを目指してるのに、いつも現実の自分に満足しない。
あるとき、外をいくら探しても答えがないことに気づいた。

要するに自分の心に原因がある。
自分の心の主人になれていないのである。
それを阻害するのは利己心である三毒だ。

仏教では人間は基本的に三毒(貪欲、怒り憎しみ、不平不満の愚痴)を持ってる。
之を鎮め抑えることで、自分の主人となり幸福になると教える。
なんだ、精神論じゃないか。
「精神では生活できないよ!」と考えるのは当然だ。
しかし、単なる精神論ではない。

自分を抑えるだけなら一時的にできる、我慢だ。
「我慢」は利己心発想だから、自分の中に三毒をためることになる。
いつか爆発して周りを苦しめるか?
自暴自棄になって自分を破壊するかになる。
仏教はもう少しレベルが高い「忍辱」(にんにく)という利他心発想で、
世のため人のために三毒を自分の中でスイッチを切り替え行動すると良いと諭す。

唯識教学を中心の法相宗、薬師寺故高田好胤の説法で「転依」(てんね)の解説をたびたび聞いた。

「水を飲んで蛇は毒にする。牛は乳にする」

三毒の主人になると毒がそのまま言葉や行動となり、周りを苦しめる利己心で自己中の自分でなく、自分の意志でスイッチを切り替えて、三毒の主人となって利他行をすると幸福になる。
足ることを知る「知足」をよく話された。

仏教は「智慧」と「慈悲」(利他行)の教えだといわれるのはこんな意味だ。
凡人の私はなかなかできないで苦しんでいるが、
少しでも利他行を増し、三毒の主人になって、日々の行動を反省する次第だ。

皆さんは三毒を「転依」としてスイッチ切り替えられますか?

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