ルーツ

投稿日:2014年11月1日 更新日:

93歳になる母が大腿骨骨折で入院を余儀なくされた。
認知症もすすんでいるから、痛みが感じない時もあるらしい。

手術を決断した。
貧血気味で輸血をしてヘモグロビンを増やさないと手術ができない。
今日、見舞いに行くと輸血中で管をはずさないように手を一時的に固定していた。

「不安」だったのだろう。
環境の変化にもなれず、気が動転してるのだろう。
潜在意識の奥にある意識が語りだした。

母は幼いころ両親が離婚し、継母に育てられた。

そのときの思いを語りだした。
『理不尽』な扱いうけ、頭を下げてお願いしなければ家を放り出すといわれ、
子供心に悪くもないのに『許してください』と懇願した。
屈辱だったのだろう。
時代背景もあるが、そのために勝気で、頭を下げることのできない性格を創ってしまった。
また、愛情にも飢えていたのだろう。
「子供は我が命」で自己犠牲して過剰なまでに愛し育てた。
だから、子供にも愛の自己犠牲を求めるのは致し方ない。
そんな葛藤で苦しんでいた。

幼いころを思い出すと母に隠し事のない信頼関係を求められた。
しかし、子供も青年期になると自分の世界を作り、
親を遠ざけるようになる。
このことが幼いころの記憶と結びつき『愛』さなくなったと子離れができず苦しんだ。
過去の話を聞いていて、大人になる精神の発達段階としてと同時に、
私の中にある極端な性格は母親がルーツだと気づかされた。

私は今『中庸』を旨として客観的な自分を心の中に住まわせなければ自分が偏ると自覚してる。
私も子育てで、無意識に一方的な愛を押し付けていた自分があった。

ルーツとして私の子供もまた、その因縁を背負ってもがきながら自分を創っている。
未熟な人間が体験を積み自分に気づくのが人生だが、子育てに反省しきりだ。
世の中に完璧な親も完璧な子供もいないが、
自分のルーツを知って因縁をたつため、
魂を磨き心を清浄に自らを少しでも高めたいと願っている。

いま自分ができることは母の痛みが消え、
心安らかに日々過ごす環境を作り、いつもそばにい手心の支えになればいいと考えている。

江戸時代の陽明学の祖、近江聖人の中江藤樹は母のために、
愛媛の大洲藩の武士を捨て、ふるさとの近江に帰って母の面倒を見た。

『天地万物皆考』と孝行を力説した。
藤樹は「考=愛と敬」だと『全考説』を唱え実践した。
真似事でも実践できればと考える次第だ。

皆さんはルーツに何か気づかれたことありますか?

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