最近の家電製品で素晴らしいのは羽根のない扇風機だ。
丸く細長い楕円形のなかから風が来る。
もちろん手を突っ込んでも問題はない。
幼い子供のいる家庭には良い家電製品だ。
それは価値観がモノから人へシフトしてる兆候だと感じる。
モノ的価値 ヒト的価値
1.機能 1.快適性
2.利便性 2.面白く楽しい
3.耐久性 3.納得
4.重量 4.品質
5.安全 5.安心
6.低価格 6.適正
7.所有欲求 7.使用欲求
8.眼に見える価値 8.眼に見えない価値
高度に発達した日本社会はモノの価値から人の価値へ、
さらには自然を大切にする価値へと価値観が変化してる。
自然の再利用や環境に優しい水素で走る車が現実的になってる。
戦後のもののない時代はモノの価値を見出し追及するだけで商品は飛ぶように売れた。
しかし、モノの価値から人の価値への時代は、如何に人を満足納得させることが第一義となってきてる。
一方エネルギーに視点をおけば、原子炉による発電は環境破壊であり、
自然と共生するエネルギーへ転換するべきだとシェールガスは実用化され、
メタンハイドレードの開発が注目されている。
地球に優しいエネルギーを求めての取り組みだ。
現実はどんどん着実に進化してるが、
われわれの意識はいまだモノ的価値で働いているかもしれない。
ドラッカーは『知識労働』と位置づけ、
智慧を絞って使命を果たす働きをすることがこれからの働き方だといってる。
昔のブルーカラーといわれる働きは機械に置き換えられ、
機械を操作する技術者となり、ホワイトカラーが知識労働へと進化してるのである。
情報化社会で知識を簡単に手に入れることはできる社会になったが、
それがほんとうに今を生きる人間にとって生かされたモノになるには、
『知識』を『智慧』に変える創意工夫できることが重要だ。
情報のインプットも大変重要だが、
人間に役立つアウトプットができる自分づくりがまず第一条件だ。
皆さんは価値観の変化にどう対応されていますか?