「青春とは人生のある期間を言うのでなく、心の様相を言うのだ。」
というサミエル・ウルマンの詩が大好きだ。
欧米の近世は中世的神の束縛から解放され、
産業革命以後は自然を取り込もうと考える開拓者的な科学技術至上主義と化した。
一方、封建制体制や、絶対王政の社会構造から脱却し共和的な民主主義政治が行われた。
ここで重要なのは二つある。
一つは経済基盤の生産性をあげ冨を豊かに具体的にすること。
もう一つは人間の心の核の良心を育てる教育をすることだ。
ところが唯物論的な科学中心は「宗教は阿片」で思考停止ときめつけ排除する傾向がある。
自分の心を育成するのは確かに個人的なことであることはまちがいない。
人間が心身一如である存在だから、バランスよく身体も心も磨く人間を創らねばならない。
科学は「懐疑」から始まる。
心は「信頼」から始まる。
この相矛盾したテーマを個人として統合し、
他人に役立つ行動する(利他行)ことが私たち社会人の義務だ。
そのためにはウルマンの言うような心を持ち続けなければならないだけでなく、
自らの心身一如のバランスある人格と能力を育てなければならない。
「人は信念と共に若く、 疑惑と共に老いる
人は自信とともに若く、 恐怖と共に老いる
希望ある限り若く、 失望と共に老い朽ちる」
昇地三郎さんは、
「人生は戦いです。
楽しようと言う怠け心と
苦労に打ち勝っていこう
と言う二つの心の戦いです。」
もうひとつの戦いは自分を守ろうとする利己心と、
他人を利する利他心との葛藤と戦いでもある。
みなさんは自分の心をどう育てていますか?