人間を育成することが会社の基本的使命

投稿日:2014年3月5日 更新日:

先日、中国の250名ほどの会社を経営する社長がこられた。
最近は3Kと言われるきつい仕事よりきれいな仕事を選ぶので人財の確保が難しく、
寮の設備にはテレビにインターネットができる設備を整え、
旧正月〔1月末から2月の14日ぐらい〕に田舎に帰る往復の旅費を出し、
おみあげまでつけてやるそうだ。

それでも、今より給与の高いところがあれば帰ってこない。
これが実情だ。

そこでさらに、集塵機をつけて石の埃を取る設備をしたのは、
約2000社の石屋さんの中で弊社だけだと自慢していた。

そこで突っ込んで会社の理念や社員の研修などの制度などに触れてみたら、
人間に対する育成は全く成されていないのが実情だ。

義理や人情や恩と言った人間社会を協調するために必要な道徳心を2番にし、
まずはお金によって働く拝金主義が優先しているそうだ。

アメリカはどうかというと全く違う。
自分で自分を教育するのが徹底していると弊社の提携している会社の社長は言う。
もちろん能力面はもちろん、人間的な教養や人格も自分で磨くようにしている。
何故なら、能力・人格すべてを売り込み仕事を得るのが一般的だからだ。

では、日本はどうだろう。
私は二極化してるように感じてる。
経済が欧米化し、自ら能力・人格・教養を磨く積極的な人と、
派遣で一部の能力を磨き保証の無い働き方をする人だ。

戦後日本が強くなったのは集団で助け合い、
また、無意識に切磋琢磨して互いに技術も・人格も磨いてきたからだ。
日本は資源が無く加工貿易国の位置ずけだったからだ。

そこで自然と日本型の経営は終身雇用制で守られ、
家族のようにみんなが助け合ってきたのだ。
この大家族的な経営こそが日本流だ。

欧米とは社会が成り立ってきた背景が違う。
今の外交上の問題も社会的な成り立ちによる感覚のずれが原因と感じる。
日本は欧米の個人主義を真似て、個々人の力を消しあっているように感じるのは私だけだろうか?

日本には世界に発信できる細やかな気遣いのある商品やサービスを産みだす潜在力がある。
今こそ、衆知を集めて全員経営をする人財育成が必要不可欠だと察する。

物を作る前に能力・人格を備えた人財育成が望まれる。

みなさんは家庭も含め集団で衆知を集める人財育成に携わっておられますか?

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