無人の八百屋

投稿日:2014年1月7日 更新日:

中学の時に高校受験で世話になった先生が名張に住んでおられる。
西名阪道路を天理から針インターを出て室生寺を通って名張に行くのであるが、
その道中に無人の八百屋さんがある。

地元のお百姓さんが白菜や、大根、ほうれんそうや人参などを並べてある。
一品百円と書いてあるだけで、そばに空き缶らしきものに、
お金を入れる穴があいてるのが置かれているだけだ。
車は走ってるが周りには人どうりはない。

買う人の良心を信じての八百屋さんだ。

安いのか高いのかは買い物慣れしていない私にはわからない。
しかし、信用されてることが大変嬉しく、ついつい買ってしまう。

滋賀県の琵琶湖のほとりに小川村と言うのがある。
日本の陽明学の祖といわれる中江藤樹先生の出身地だ。
この村に一歩足を踏み込むと清潔で、すがすがしい空気が漂っている。

武士であった藤樹が塾を初めるのに一番最初に捨てた者は『刀』だった。
『刀』を売って塾だけでは生活できないので酒屋を開いたのである。
これが実に藤樹先生らしい店で、小川村のすがすがしい空気のわけでもある。

一斗樽が置かれていて、自分で柄杓ではかり、
一合、一升いくらと書かれた紙が貼ってある。
もちろん自分でお金を払って帰る。店には番人もだれもいない。

お客の良心を信じた商いだ。

私が10歳ぐらいのころは家に鍵をかけるご近所の家はなかった。
(みんな貧しくてとられるものがなかったからかも知れないが!)

文明が進み豊かになると個人がモノやお金を沢山持つようになる。
すると良心が猜疑心になり、人を信用しないようになる。

ホントの平和は無人の八百屋を作ることだ。
それにはまず良心に従う行動が出来る人間を創ることだ。

みなさんはどんな人創りされてますか?

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