「災難に逢うときは災難に逢うがよろしかろ」良寛

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世界中がコロナ感染症に対していろんな手を打っているのは実情だ。
個人として感染を広げないためには、
自宅で自粛して大勢が集まるところにはいかないのは正しい対処法だ。
一方、社会的な経済活動という面から見れば電車にも乗らない、
宴会もしないし外食を抑えていたら経営する立場になると、
売り上げが上がらなくなる。
一方ものづくりが世界中で分業されてる現代では、部品が各国から入らなく、
車が作れない、住宅ドアが他国から入らないので仕事が進まないで引き渡しができない。

良寛さんはさらに続けて「死ぬるときには死ぬがよろしかろ、これ本に妙法なり」というのである。
経済的には恐慌が起こって仕事を失い、生活が成り立たなくなる可能性もある。
現実に今朝の新聞で各国が渡航禁止したため航空機の便数を減らすと、
世界ではキャビンアテンダントのリストラ宣言してるところもあり、
日本でもANAが5000人一時有給休暇で休むことが決定されたのも現実だ。

こんな時は歴史に学ぶものである。
アルフレッド・マーシャル(1845~1924年)の経済学に「需給均衡理論」がある。
簡単に言うと「価値は生産費によって支配されるか効用によって支配されるかを問うのである」
これは紙を切るのにはさみの上刃できるか下刃できるかというものだというのである。
現代のGDPはアメリカでは7割、日本でも6割を超すのが消費で成り立っている。
だから経済的には下刃で紙を切ってることは間違いない。
感染症ということで人もモノも動かない対策になると、
モノの生産も同時に下がるので上刃でも切る。
両方で切ったら、経済が縮小せざるを得ない状況だ。

ここで重要なのはマーシャルの父が厳格な福音派だったので牧師に育てようとした影響で、
現在の経済的な方向性を「経済騎士道の精神」と結論付けている。
簡単に言えば、起業家は卓越した生産活動を追求し、
蓄積した富を進んで公益のために提供する精神を意味する。
一方消費活動する働く者は自己の教養と能率を高め、
その所得を使うように生活態度を身につける。
人間性は進歩するし、また進歩しなければならないということだ。
当時の社会で自己理論が適応できるかは時期尚早と結論付けてる。

同時代の日本人では福沢諭吉(1835~1901年)がいる。
彼の「学問のすすめ」の中には「人の天然生まれつきは、繋がれず縛らず、
一人前の男は男、一人前の女は女にて、自由自在なるものなれども、
ただ、自由自在と唱えて分限を知らざれば,我がまま放蕩に陥ることおし。
すなわちその分限とは、天の道理に基き人の情に従い、
他人の妨げを為さずして我が一身の自由を達することなり。」
社会的公益性を守ってこその自由ということになる。
今こそ、マーシャルの言うように自分を磨くチャンスであり、
諭吉の言うような自由を獲得する民主主義を実行して、
公益の社会を個々人が支えるチャンスでもある。

皆さんは100年前の人たちが描いた人間や社会のあるべき方向をいかが思いますか?

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