「渋沢栄一の論語講義」に学ぶ

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ドラッカーの経営学が社会学にまで高められたのは、
儒教をベースにした観点であり、
日本で、その代表格の人物は渋沢栄一だというのだ。

論語の学而第一は学ぶとは何かを述べてることに違いない。
「子曰わく、学びて時にこれを習う。亦説ばしからずや。
 朋遠方より来る有り、亦楽しからずや。
 人知らずして恨みず、亦君子ならずや。」

この箇所は論語のすべてを語ってると言っても過言でない。
これは三つの部分から成り立っている。
1、習ったことを、折に触れておさらいし、しっかりと身につけていく。
  なんと喜ばしいことではないか。
人として道を示した中国(春秋戦国時代)の学問を日常生活のどんな時でも、
自分の仕事や世間との付き合いに当てはめ習熟し、
教えが完全に身について意識しなくとも体が動く境地へ達するというのである。
まさに知行合一を目指した学びである。

2、志を同じくする友が遠路をいとわずに訪ねてくる。
近所にいる人はもちろん遠方の人と一緒に学んだことを切磋琢磨し、
目指す方向にますます邁進することだ。自分が学びえたことを友人に伝え、
友人はそれをさらに外の人に伝えたりして、
めぐりめぐって多数の人に善い影響を与えられるようになれば、
これもまた楽しむべきことだというのだ。

3、自分が学んできたことがきちっと身になり、道徳にも熟達し、
世間で用いられるのに必要な資質が備わったとしよう。
それなのに、地位にある人々が自分の事を知らず、
登用してもらえない。そんな時。「天命」--
お天道さまからくだされた運命に身をまかせて、
他人やお天道さまに怨みがましい気持ちを抱かず、自分の境遇をただ楽しむ。
これは高い徳を身につけた君子でなければ、とても取れる態度ではない。

この講義の時84才で今日まで、「論語」のこの教訓を実践してきたと言い切る。
自分ができることを徹底してやっていけば、たとえそのことが他人に知らず、また、
世間に受けいられようが入れられまいが、全く気にせず、決して不満を抱いたり、
腹を立てたりしないようにしてきたつもりである。

この文章を読んでいると、私の目の前に渋沢が語ってる感じがする。
お前は何ほど身につけたかと胸に突き刺さる。
まさに、巷でいう「論語」読みの論語知らずだ。

皆さんは論語が身についてますか?

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