テレビの緊急事態宣言を見ていて、
娘が「この状況で不安になって自分が真っ先にマスクを買い占める行動をする」
利己的な行動をするのは致し方ないが、そのためにみんなにマスクがいきわたらず、
周りが感染して、感染の中で暮らしていて自分で自分の首を絞めるし周りも死に追いやることになる。
こんなことを言い出した。実に深いと感じ入った。
やっぱり、冷静な判断して必要なものだけ買うという行動が周りの人のためにもなる利他的行動だ。
こんなことを聞かせてくれた。
今朝の日経新聞に我が意を得たりという記事の見出しに目が止まった。
「民主社会が試されてる」というタイトルだ。ドローンによる監視など強権的手法で外出禁止、都市封鎖をする中国。スマホアプリで感染者を追跡するシンガポール、イタリヤ、フランスなど欧米でも罰則付きで外出禁止を出す国もある。
日本の安倍首相の決断に是々非々を言うのはマスコミが政治独裁の番人という立場なのかもしれないが、試されているのは国民が主権という民主主義の国民の自己責任を日本国民のために、自分の私権を後回しにして、感染者を増やさないという思いやりの行動をする国のほんとの主人となって公益的な行動をとることだ。罰則の無い緊急事態宣言とはそういう意味だと感じる。
この決断は大変苦渋の決断だ。
少なくとも経済的な一か月の消費の落ち込みは6.8兆円の損失で、年間のGDPの1.2%と書かれている。もちろん働く人も商売人も娯楽や癒しを提供する酒場や芸術家もみんなくるしんでいるに違いない。政治が自由放任主義化しすぎるとナショナリズムの傾向が強くなったり、全体主義的になるとマルクスも予言しているのである。人間は不完全な存在だから右往左往するのも致し方ない。
日本は罰則の無い緊急事態宣言だと否定的な意見もあろうが、先人たちが積み重ね気づいてくれた自由のありがたさを今かみしめ、子供たちに立派な大人としてみんなのために私権を二番にして、感染を広げないために公権を強制されるのでなく自分の意志で実行し先進国として熟した大人の民主主義を樹立するときが来てるに違いない。
仏教では「自利利他」と表現する。
これを二宮尊徳流に表現すると「自利のない利他はたわごと 利他のない自利は罪悪」ということですね
今は利他業一番で行動する主体的な自利がいる。
マスクの話のように自利を優先して自分で自分の首を絞めることにならないようにありたいものだ。
皆さんは主権在民どう考えられますか?