「論語」に学ぶ孔子の生い立ちと人となり

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生い立ちというのがかなり後々の人間形成に影響する。
論語の中で「我は生まれながらにしてこれを知るものにあらず」とあるように、もともと天才ではなかったと告白している。
孔子が十七歳でお母さんをなくしているのである。お母さんはシャーマン(祭礼司)だったようで。生計を立てっていた。
苦労したのでしょうね。春秋戦国の時代で身を立てるには「学」であると決意する。
学而第一にあるように志を立て寝食を忘れて勉強したようである。
孔子は当時500年ほど前の周の武王、文王の政治が徳をもって治められた歴史に学ぶのである。

そんな孔子も衛霊公第十五のに書かれているように、苦悶、苦悩する日々を迎える。
「子曰く、吾かって終日食らわず、終夜寝ねず、以て思う。益なし。学ぶにしかざるなり」
悩んで悩んで夜寝れない、人並外れて苦しんだ結果、益なしと結論出す。「我かって終日食らわず」とあるのは、
ご飯も食べず一心不乱に学問を積んで、貧乏も自分の命の活かし方の方向も決めたのでしょうね。

私も両親が共働きで生活は豊かでなかったので、自ら進んで新聞配達をしたのが小学校6年の時だった。
私は孔子のように学問で解決するという覚悟でなく、頭は普通だけで、身体は健康だったので、人の倍働けば自分の身も立つし、
お金をもらえると単純に考えたのである。学校で勉強するより、何か人の役に立ってるという実感の方が楽しかったことは確かだ。

いろんな出会いと縁によって二十七歳ぐらいから石材に携わり、働くことになった。もちろん人の三倍やればなんとかなる。
そんなことから始めて現在にいたるが、30過ぎたころに、世の中の事や経営の事を学ばなければ先が見えない自分に気づいた。
これは本格的に学ばなければ、唯汗水たらして働くだけでは肉体は老化して動かなくなる。学ぶことが必要だと痛感させられた。
そこで、その師を見つけ、現場にいって体を使って疲れてるところ。毎月二時間社会学の勉強を学びに行った。
別に予習や復習をするわけでなく、話を聞きに行くというぐらいの事だった。現実は厳しく、会社の方向や資金繰りなど難問がかかってくる。
どうしていいかわからない。だからと言って体当たりばかりでは事は進まない。現場なら体を痛めれば何とかなるが社会的なルールの中では頭がいる。

そこで、自分で本を読むようになった。最初は体が疲れているからすぐに寝てしまう。ところがだんだんわかってくると面白くなってきて
どんどん積極的に本を読むようになる。学ぶと事実の意味が解ってくる。そんな楽しさができてくる。
今は読書する習慣になってきたのである。

若い時に志を立てた孔子の「学問」で身を立てるしかなかった世の中があったのも歴史の時代だったろう。
志が高く大きい。生い立ちは人間形成に影響すると最近つくづく思う次第だ。

皆さんは生い立ちに影響されたとこ何がありますか?

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