「強い心」は自分で創る

投稿日:2020年11月4日 更新日:

人間は基本は弱い動物である。丸裸では寒さや暑さを避けられない。
そこで、「考える」という知恵を与えられている。
狩猟時代は雨風を凌ぐのに洞窟で生活したと歴史にある。

しかし知恵にも悪知恵といって自分の都合のいいことを計らうように働かせることもできる。
だが、それでは他者には信用されず仲間に入れてもらえないことも分かっている。

「強い心」を持ちたい、育てたいと考えるのは自然なことだ。
野球で一流になった松井秀喜やイチロー(鈴木一朗)の言葉を紹介しよう。

「僕は投手はコントロールできない。
新聞記者やファンもコントロールできない。
自分にコントロールできないことは一切考えない。
考えても仕方がないことだから。
自分にコントロ―ルできるのは自分だけだから、それに集中した。」
松井秀喜

彼には夢があった。プロ野球人として大きな成果を残したいという夢だ。
そのために周りの環境から叫んでくる刺激や誘惑(たまには練習辞めて旅行に行こう、みんなと一緒に遊ぼう等)、自分の本能から湧き上がる食欲、睡眠欲、財欲と言った五欲があるが、自分をコントロールする。これが一番難しい。

「結果はコントロールできないが、準備はできる。
できる準備をすべて終われば、準備にふさわしい結果がやってくる。
自分に管理することのできないものを意識することはないですね」
イチロー(鈴木一朗)

徹底して自己管理する。準備できることは全て実行する。
彼がジムで練習中、他の選手が挨拶しても返事をしないぐらい集中しているそうだ。
普通は知り合いが来たらお愛想でも挨拶するのが一般の我々だ。

さて、彼らには自分をコントロールする「夢」を実現したい想いがあった。
「論語と算盤」で有名な渋沢栄一の「夢七訓」を紹介する。

「夢なき者は 理想なし
理想なき者は 信念なし
信念なき者は 計画なし
計画なき者は 実行なし
実行なき者は 成果なし
成果なき者は 幸福なし
故に 幸福を求める者は 夢なかるべからず」
渋沢栄一

歴史に残る人たちは自らの才能を自ら引き出す誰にも負けない努力をしている。
だから、その具体的な練習という行動の結果「強い心」が出来たのである。
元々強い心があった訳でなく、自分に対して「夢」を諦めないでやり続けて創り上げたのである。

皆さんはどんな夢を実現され「強い心」を創られましたか?

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