寒暖一円・二宮尊徳翁

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寒暖一円・二宮尊徳翁
仕事をしていると立場によって感じ方や考えが異なるのは無理もない。
しかし対立のままでは仕事の課題は責任のなすりあいで融合しない。
解決するには立場が違う人同士が共有する土俵、
いい換えると仕事観が同じであることが必要条件だ。
それには大局観を持つことだと『寒暖一円』のたとえ話で二宮尊徳翁は教える。

『寒風を好む者は暑に住む者なり。
 寒風を悪む者は寒に住む者なり。
 暖風を好む者は寒に住む者なり。
 暖風を悪む者は暑に住む者なり。
 寒暖元は一円一物なり。
 好悪は我が居る所に在り。』

上記のように自分のいる立場が外の環境に触れて反応し『好悪』ができる。
まさに仏教で言う『縁』と言うことだ。

先日、光は無色であり、人間の目のプリズムで色となり、
更に心理的要素〔社会学的学習〕が加わって色が認識できると教わった。
1)物理的条件〔外的な状況〕
2)生物学的条件〔内側の人間の生物構造の状況〕
3〕心理的条件〔社会学的な学習で脳が反応する状況〕
この三つの条件が整って色が認識されるが、
物理的条件が同じでも個々人によってプリズムが違い、
また心理的条件が違うので、同じグリーンでもみんな違い相対的だそうだ。

しかし天才といわれる人は相対比較しなくても常に絶対を感じることができる。
ピアノでいえばショパンが絶対音感を持っていたといわれる。
またワインのソムリエもそうだ。
私のように絶対がない凡人は、
『寒暖元は一円一物なり、好悪は我が居る所に在り』と、
自分を客観化することを身につけなければならない。

みなさんは常日ごろ自分を深く客観化されてますか?

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