鬼平犯科帳

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鬼平犯科帳
私は時代劇が好きだ。
泥棒は社会悪だが、それにも3つのルールがある。
「盗まれて難儀をする者へは手を出さず」
「人を殺めぬこと」
「女性を手込めにせぬこと」

法は犯さないのがわれわれ一般人の世の中のルールだが、
悪にも悪の掟がある。
長谷川平蔵は本当の盗賊はこの三つを守りそんな盗賊と捕り物するのには迷う。
当時は10両盗むと死罪だから、普通届出は9両盗まれたと申請があり、
あまり重い罪はなかったようだ。

極悪人に対しては鬼平さんは厳しいが、
盗賊の掟を守る盗賊に向き合うときは、
若いころの遊び心が出たり、捕り物のやり方を迷ったりする。
ここがたまらなく今生きてるリアルな人間を感じさせてくれる。

佐高 信さんと田中優子さんの対談ホンには「自前」の思想という味のある表現がされてる。
自立ではない。
自立=自分で稼いで迷わず突き進む
自前=自分で稼ぐが、宿命を受け入れる、
   何かを見て飛び出そうとする、今を見て判断する。迷いもある。

中村吉右衛門が演ずる「本所の銕(てつ)」は、
若いころの放蕩三昧の自分と法の番人(公務員)の自分が迷いながら裁いていく姿と、
密偵や盗賊に掛ける「情け」がなんともいえない人間の奥行きと間合いを感じさせてくれる。
江戸という都会で、人間は「砂」のようにばらばらでなく、
どこかでつながってるという「粘土」のような人間のしがらみを感じながら裁いていくのだ。

歴史は繰り返すと良く言われるように、東北の震災で総てを津波で失われた方々が、
「絆」を大事に、自分より悲しい人がいると自分を犠牲にする姿を見てると、
われわれの遺伝子には鬼平のような気質がある。
眠ってるこの気質をたたき起こす時が来たようだ。

みなさんは鬼平犯科帳ご覧になりますか?

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