毎日私はグー、チョキ、パー
幼いころ、何かで勝敗を決めるときはジャンケンをした。
グー、チョキ、パーの3つしかないのであるが、
相手が何を出すか考えて勝ちにいこうとするのが一般的だ。
相手もさらに裏を読み考えて判断して挑んでくる。
顔にでるのか解らないが、考えすぎて何を出していいか迷うものだ。
あるとき、徹底して考えて強く念じて勝負に挑んだら、
何十人のトップになって旅館のペア宿泊券をもらった事がある。
その時気付いた事がある。
勝ち方のポイントはグー、チョキ、パーを選ぶ事ではない。
人間心理を洞察する事にあると考えた。
グー=人間が保守的な心の動き
チョキ=人間が攻撃的な心の動き
パー=人間が受容する心の動き
だから、今、目の前にいる人間がこの三つの感情のどの感情をしてるか見抜くことなのだ。
勝ちたいとこだわっていたらかならずチョキを出す。
とにかく負けなければい良いという自分を守ろうとする態度にでたらグーを出す。
なんだかこんがらかってきて、相手を受け入れようと捨て身になったときはパーを出すのである
これは、相手の目つきや汗がにじんでないかとか、
ジャンケンの姿勢が前かがみになるなどの表情や構えの変化を微妙に察知することだ。
それだけでなく、必ず相手はこれを出すとイメージをして相手にテレパシーを送る。
自分は態度を変えず、その場の空気にも飲まれず、
決断したら何を出すかを変えな迷わない事が大事だ。(自分を信じきる)
この相手を観察する眼を養い、自分の決断に迷いのないことが重要だ。
さて、グー、チョキ、パーは人間関係の構築するコミニュケーションに応用できる。
初対面の人にグーをいきなり出す話しかたをしたら、
相手は好き嫌いを判断基準にすることになり、
自分の価値にあう人しか人間関係構築できないだろう。
では、チョキを出すと確かに自分の意志がはっきりしてるので、
責任を他人に振りたく意志がはっきりしない人にはいいかもしれないが、
自分なりの価値や意志の持ってる人には向かない切り口となる。
そこで、無意識にパーを出して聞く姿勢になるのが人間関係構築には一番無難であるが、
自分を捨てて相手を受容するから、嘘つかれたり騙されたり、振り回されることのなる可能性が高い。
自分の人間力を幅広く、奥深く磨き上げることがパーを出す勇気のある人だ。
単にジャンケンの話しでなく、人間の洞察力の問題である。
同時に会社での仕事に置き換えると電話対応もそうだし、
営業でいろんな価値のお客さんとの対応するときの関係構築も同じだ。
現場の工事や事務員の仲間との関係性にも応用できる。
仕事では人間関係を外しては成り立ちません。
当然基本的な人の性質はあるとしても、価値観の違う人と交わる結果、
自分の感情がグー、チョキ、、パーと一日の中でも揺れ動くのが事実だ。
保守的になって、自分を閉ざしたり、攻撃的になって激怒したり、受容して騙されたりだ。
仏教ではグー、チョキ、パーを行動すると「三毒」と言って、
1.上手く行けばもっとほしくなる「貪欲」がでて、
2.上手く行かないと「瞋恚」(怒り)の感情がでて、
3.素直にパーを出すと騙されて「愚痴」がでるのである。
(三毒=貪、瞋、痴)=欲、怒り、愚痴(不平不満)
王陽明は陽明学の中で人間は「喜怒哀楽を出でず」と言い切ってる。
どんなに目標を立派にしても現実はいつも自分の心は揺れ動いてるのが普通だというのである。
それを理想的の固定する事も現実的に固定して自分にこだわっても、
上手く関係性ができないというのである。
人間に善人悪人はいない。
おかれた環境や状況によって善にもなり悪にもなるのが人間だ。
できれな「至善」にとどまって、
どんな状況でも悪の自分がでないために努力がいる。
芳村思風さんは本物の人間は三つの条件がいるといわれる。
1.不完全の自覚からにじみ出る謙虚さを持っている。
2.より以上を目指して生きている成長意欲を持っている。
3.人の役に立つ人間になる。
皆さんは毎日のグー、チョキ、パーの感情のなかで本物の人間目指してますか?