中国古典や「論語」に学ぶ

投稿日:2020年12月10日 更新日:

組織は人の集団で、目的は世のため人のために役立つことをする。
ところが、人間は上手く行きだすと目的を忘れ結果の「利」(お金儲け)
に走るのが常である。

中国の古典には「利の元は義なり」という言葉があり、義を通すことが安全に成長発展するというのである。
論語泰伯第八に「子曰く、篤く信じて学を好み、死を守りて道を善くす。
       危邦には入らず、乱邦には居らず。
       天下道あれば則ち見れ、道なければ則ち隠る。
       邦に道あるに、貧しくして且つ賤しきは恥なり。
       邦に道なきに、富て且つ貴きは恥なり。」

意味=篤く道を信じて学問を好み、死力を尽くして道を実践する。
   道の行われてない危ない国には入らない。乱れた国には安閑といられな い。
   天下に道が行われているときには、事えて才能を発揮する。
   道が行われてないときには、退いて家に隠れる。
   邦に道が行われているのに、貧しく地位の低いのは恥である。
   邦に道が行われず乱れているのに、豊かで高い地位にあるのも恥である。

孔子はよく邦のありさまを見て、行くのも引くのもよいと処世観を諭している。決して卑怯ではない。
「六韜(りくとう)」には「義の欲に勝てば則ち昌え、欲の義に勝てば則ち亡ぶ。
     敬の怠りに勝てば則ち吉にして、怠りの敬に勝てば則ち滅ぶ」
意味=義が欲に勝てば昌え、欲が義に勝てば亡ぶ。
   大事なことが怠けに勝てば則ち吉となるが、怠りが大事なことに勝てば滅ぶ。

人の道を貫き「義」を通すことが組織の基本にならなければならないと論語や古典は諭す。
聖人君主でない凡人の私を古典や論語は導いてくれる。

皆さんは何を手本に仕事人生を導いてもらっていますか?

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