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「習慣は第二の天性」安岡正篤に学ぶ

投稿日:2021年1月8日 更新日:

人間には四つの要素がある。徳性と知能(情報)、技能及び習慣である。
徳性が本質で、知能や技能はいくら有用・有意義でも属性的なモノである。
習慣は徳性と離すことができないもので、第二の天性と言われる。
知も技もこれに結ばれなければ本物にはなれない。習慣を軽んずるのは人間の破壊である。

人生の行為において習慣は主義以上の価値を持っている。何となれば習慣は生きた主義であり、肉体となり本能となった主義だからである。
誰でも主義(イデオロギー)を改造することは簡単だ。看板を取り換えるのと同じだ。
新しい習慣を学ぶことが万事である。それは生活の核心に到達するゆえんである。
生活とは習慣の織物に他ならない。

国土庁のトップの事務次官になって、広島銀行の会長になった橋口収さんの具体的な事例が書いてある。
彼は役人で20数回の転勤を体験した。ある時には地方に飛ばされ、まだ地方では仕事が十分開発されてないと考え、実績を上げ、日の当たらないポストに回されたら、いい仕事がないと思って、普通に仕事しないからダメだったので普通に仕事をして実績を上げた。

このように自分の意志と関係なくどんな環境に飛ばされても、現実絶対肯定して仕事を見つけやり上げた。
この前向きな姿勢が習慣となり第二の天性になって、橋口は決して投げない男と評価された。
思想が行為となり習慣となってこそ本物である実例だ。

人間にとって四つの要素の一番の根本は徳性である。
ところが知能だとか技能を求めて、いい気になって思い上がり増上慢な若きときはあった。
今考えると恥ずかしい。

もし自分を肯定させていただくなら、成長の過程と言いたいところだ。
人間は不完全で、なかなか本物になるのは時間がかかる。
人それぞれに寿命があるのはそういうことだろう。
なかなか気づきが遅いのも長生きさせてくれていると喜ぶべきだ。

皆さんはどんな習慣作って生活されていますか?

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