「新島襄にあこがれて」

投稿日:2021年2月12日 更新日:

1864年に21歳で国禁を犯して脱国してアメリカのボストンに行き、アマースト大学で学び、その後ニューイングランド神学を神学校で学んで、10年後に日本に帰国。そして、1875年に同志社英学校(同志社大学の前身)創立する。

私は過去に二度もこの門を叩くも入学できませんでしたが、国際感覚といい建学の精神が大好きでした。
「独り普通の英学を教授するのみならず、其徳性を涵養し、其品行を高尚ならしめ、其精神を正大ならしめんことを勉め、独り技芸才能ある人物を教育するに止まらず、所謂る良心を手腕に運用するの人物を出さんことを勉めたりき」
知育と徳育を備えたハイブリッドな人物を生み出したかったのだ。

1960年後半は高度経済成長に酔いしれ、生産性を上げ技術立国として知育に偏った受験戦争の時代だった。
知育のみに秀でることに矛盾を感じ、脱落した私は何か心に虚しさや寂しさを感じることが禁じえなかった青春を過ごしていた。
高校の漢文の授業で習った「論語」の学而第一の「曽子曰く、吾、日に吾が身を三省す。人のために謀りて忠ならざるか、朋友と交わりて信ならざるか、習わざるを伝うるか」という句を何度も暗唱したのを今でも記憶して歌のように無意識に出てくる。

彼はキリスト教を布教するのでなく、キリスト教が持っている品行を磨く姿勢に学び「良心」を磨くことに着眼したのだ。
今も大学の正門を入ったところに「良心之全身ニ充満シタル丈夫ノ起リ来ラン事ヲ」と刻まれている。

言い訳がましくなるが、知識は時代とともに変化する。科学もどんどん進化する。それについて行けない自分を否定していた。
しかし、掴みどころのない「良心」を目覚めさせるという漠然とした人生観に酔いしれ現実逃避して憧れたのだろう。

国際的で自由主義で人本主義的で温かく心のぬくもりがある感じに酔っていたに違いないが、その後大阪のキリスト教の自由な校風の大学に進んだ。
数年前の「八重の桜」と題したNHKの大河ドラマで、奥さんの新島八重との二人三脚で学校を運営してきたのを見て、さらに親近感を覚えた次第だ。

教育の根本に良心を養育するということは私利私欲より公益に役立つ人物を創ることが目的だった。明治が1868年からだから、国家の形を作っていく人物が急務であると感じたのに違いない。
最近の世界情勢はポスト資本主義を議論され、トランプの保護主義的なアメリカンファーストはアメリカ民主党のサンダースのように、社会主義が良いと声高に言うような時代でもある。
私は新島襄のような背骨が一本筋の通った才と徳の磨かれた人物が新しいコロナ後に大きな働きをする時代が来ているように思う。
資本主義か共産主義かというイデオロギーの論争を超えた人物主義時代が到来しているように感じる。

皆さんは社会はどう変化していくと思われますか?

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