「太上は天を師とし、
其の次は人を師とし、
其の次は経を師とす。」
最上の人は天(宇宙の法則)を師とし、
第二級の人物は聖人や賢人を師とし、
第三級の人物は聖人の書を師として学ぶ
西郷隆盛の敬天愛人は「天」と対話し、
物事の判断、決断をしたのだろう。
その生き方に「私心」がない。
どんな人も愛すべしと言う人間界を一段高いところから俯瞰して、
現実課題に取り組んでいった人物だ。
言い換えると、I(私人)が WE(公人)へ飛躍した姿である。
私のような凡夫は、 I(私人)の好きな事、楽しい事を目指し行動する。
そして、長じて社会人になると家族や周りの人という人間社会の関係性を重んじようとする。
あくまでも自分からの視点で外を見ているに過ぎない。
西郷さんの視点は逆だ。
自分も含め人間界を飛び出して現実の社会を良くしようという視点だ。
困難にぶつかり、新しい出来事と遭遇した時人間は判断、決断に悩むのが自然だ。
そんなときの相談相手が「天」である宇宙の法則を元に判断するのだ。
春夏秋冬、めくるめく時を刻み調和する自然を手本にする。
WE=I の人物だ。
皆さんは、WEとI 相対化してますか、一致してますか?