大阪石材社長ブログ

「敬天愛人」に込められた稲盛フィロソフィー

投稿日:2023年12月8日 更新日:

稲盛さんの執務室には西郷南洲(隆盛)の「敬天愛人」の書が今も掲げられているそうだ。

これは京セラ創業時に出資してくれた宮木電機の社長さんが「西郷南洲さんの書があったので買ってきた」と、創業一年もたたない頃に贈ってくれたものだったそうです。幼い頃から親しんできた郷土の偉人の言葉であり、城山トンネルの入り口の上にも書かれていることもあり、気に入ってすぐに額に入れ部屋に飾ったそうだ。
経営の経験がないにも関わらず、経営者として判断しなければならない毎日。
「何が正しいか?」を自問自答されていたそうだが、この書の言葉と日々向き合って、「天を敬い天に恥じることのないように、正しい天道を踏み外さないように考え、同時に愛人とは人を愛すること」というように思い、この重責に身が引き締まったとおっしゃっている。

私も創業し、京セラフィロソフィーのように公平で嘘をつかないオープンな経営をしたいと願ってやってきたが、心を高めることに重きを置き過ぎて具体性に落とし込むアメーバー経営という独立採算制が不十分であったように思う。
人間性と経済性は人間の身と心と同じだ。経済性がなければ栄養失調になり、活動ができないし、逆に人間性がなければ社会では通用せず、商いが詐欺になる可能性も出てくる。
社会と個人がともに成長、発展、進化させていかないと継続は出来ない。常に矛盾したものを飛躍させるべく行動を現実的にすること以外には進歩はない。

京セラフィロソフィーを読んでいるとまだまだ出来ていない自分に気付かされる。
「土俵の真ん中で相撲をとれ」「ど真剣にやれ」「垂直登攀しろ」などという数々の言葉は、稲盛さんの気魄から絞り出されたものだ。
気付いた時がスタートと、ど真剣に現実と向き合い闘争心をもって挑みたい。

みなさんは天道貫かれていますか?

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