私達は矛盾した存在です。
いつも自分の中には二人の自分がいるからです。
辛くて苦しいと思う自分と喜びと感謝する自分がいる。
自分だけ豊かになるという小欲の自分と、自分だけでなくみんな豊かになるという大欲の自分がいる。
この両方の自分がいるから、善悪や損得や好き嫌いの自分が見えてくる。
自分だけ豊かになろうと思うと、行動の判断基準は得すること好きなこと、相手にとっては悪いことを無意識に判断基準にしている自分が出てくる。
これは本能的に身を守る保守的な自分が命令してくる。
生きるという本能があるからだ。
決して間違ったことではない。
しかし、人間は一人で生きているのではなく、みんなで協力して助け合う社会を形成して生きている。
この観点から考えると、子供で自立心ができていない時期には仕方ないかもしれないが、大人になってからそれだけでは社会生活を円滑に行うことはできない。
自然とみんなが豊かになる大欲へ飛躍する自分と出会うことになる。
みんな良くなる信念に従い行動するように自分の器を大きくするのだ。
両親が一生懸命働き子育てしてくれたように、若者を見守って、辛い苦しい自分でなく、楽しい喜ばしいと感じ当たり前に感謝できるような自分に進化していく。
いつも自分の中の二人と話し合いながら、反省し、感謝し、謙虚に生きることに喜びを見つけるように成長する。
人間をつくった創造主は誰か知らないが、そんな遺伝子が埋め込まれていることが確かだ。
みなさんは自分の中の二人と対話していますか?