『致知』という月刊誌の5月号に道場六三郎(みちば ろくさぶろう)さんのインタビュー記事が掲載されていた。「やっぱりすごい人やな!」としか出てこない人物だ。
道場さんは、心で思うことが環境をつくるという意味で「環境は心の影」と言い切られる。
さらに「料理が恋人」とも言い切られるのは、修行時代に高みを目指し早く身につけたいと心から思い、毎日朝6時から夜の11時まで働いた努力があるからだ。
他人や環境を変えることはできないが、自分を変えることはできるので、自身の心や物事の捉え方を変えればいい。
それだけではない。
料理人が料理できるのは当たり前で、一番大事なのは「自分から挨拶ができる」、「靴を揃える」、「ドアを開けたら閉める」、「御膳や箸が傾いたら直す」などという当たり前のことができること、そして一緒に働いている人やお客さんに感謝ができることだと言う。
「流水濁らず、忙人老いず」、「この道に終わりなし」とおっしゃるように、94才になろうとする今もなお「流水」であり、いまだに仕事の高みを目指しておられ、忙しいから老いないと言うのである。
これは、生き方の本質であり、心も身体も活き活きとする最高の処方箋だと感服する次第だ。
私も75才になったが、朝は6時半に出社して、毎日感謝の念を持って働かしてもらっている。
まだまだやることがいっぱいあって歳だと言えないぐらい元気にさせてもらっている。
みなさんは「環境は心の影」、どんな目標もって毎日精進されていますか?