漢字を訓読したからこそ日本文化が生まれたという。
もし、漢字をそのまま使っていたら、志那文化になっていたと言うのは安岡正篤さんだ。
戦後は民主主義という政治体制で個人主義的思考が強くなってきて、この頃何か個性的な人物、個性的な生き方の人物が少し出てきたように感じる。
「私づくり」をどうするのかという一般論と、個性的な生き方をする大谷翔平選手の場合を推理してみたいと思います。
私をつくるには二つの道があると思う。
1.一般的には相対的に他人の行動を見て、真似することから始めるというやり方が多い。
小さい頃から学ぶとは真似るということだと教えられたからだ。確かに、幅広く色んな人の良い行動を真似ることで多能な行動力は身につくが、自分のものになるには何かに没頭しなければ、単なる物知り物真似で終わってしまう。何もかもが中途半端で、個性が際立った人物にはなれないが、人間関係を築くのはうまくなるかもしれない。というのも、日本ではあまり個性が際立つことを良しとしない文化的な背景があり協調性を重視する傾向にあるので、社会に溶け込み、コミュニケーションができれば生きていけるという考えに基づいている。(最近は変化してきている)
2.大谷選手の場合は、絶対的に自分をデータ化して、最大限に自分を生かして楽しくプレーし、誰も出したことのない記録を打ち立てようとしている。
中村天風の絶対積極意識で自分で人生を切り開いて、自分の心と体を最大限生かすようにデータによって数値化し管理する。心と体を主体的に使いこなす事が彼の凄いところであるが、社会的な面では弱点もある。信用しすぎることと社会的なルールに疎くなることだ。少し前にニュースになっていたが、通訳の水原一平氏に25億盗まれたという事件からお判りになるでしょう。
「ないものねだりよりあるもの気づき」が大谷選手の信条だと推測する。
1.野球が好きだ。(意思)
2.野球界で誰もが出したことのない記録を作りたいという志がある。(意志)
3.肉体的には栄養管理をデータに基づき徹底して行う。(現実的に体と心をデータに基づき自分が主体的に動かす意識をつくる)
また、バッティングやピッチングには自分のあらゆるデータを分析・解析して、肉体作りから取り掛かり、フォーム作りも誰にも負けない努力を楽しんで身につくまで練習する。(野球界はじまっての記録を達成する目標に向かって楽しんでやる)
4.精神的には天風の絶対積極意識で、一切の消極的意識を潜在意識に入れないように訓練している。(クンバカ)相対的に「苦は楽の種」とは考えない。ただ現実の試合の中でのヒットやホームランなどの記録の達成を楽しむことしか考えない。
だからコメントはいつも事実に基づいた、現実に即した「大人対応」をする。決して感情的な表現はしない。まるで頭の中でゲームをしているようなコメントだ。
余談だが、大谷選手の人生設計シートでは26歳で結婚し、40歳で引退試合を迎え、60歳でハワイ旅行へ行くと書かれている。彼は高校の時には曼荼羅チャートを作成しているが、これは密教の思考の整理に使うもので、その真ん中に「ドラ1 8球」と書かれている。ドラフト1位で8球団からの指名を受けるという意味だ。
さて、私たちは未来の予定表ここまで詳しく書いているだろうか?
今の事も出来ていないのに・・・、あるいは自分で書いて未来を束縛して自由がなくなると思っていないだろうか?
私を作るのは私だが、私の未来を夢見て想わないことには始まらないし、行動しないと実現しない。
私をしっかり作る主人の自覚が足りないと反省する次第だ。
みなさんは大谷翔平の私の作り方推理をいかが思いますか?