「菜根譚」に学ぶ

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17世紀の中国の明時代の末期の人だ。
明朝の官僚であったが、政争に巻き込まれ失脚し、
片隅で生きながらえ、失意の中で365の処世訓を残した。
菜根とは堅い菜根を噛みしめるように苦難を乗り越えて、
初めて世の中の味わいが解ると言う意味だ。

松下幸之助も「菜根譚」を座右の銘にしていた。
「自分を自分で創る」
このことを柱に細かく書き記している。

1.「人格は主人で、才能は召使いにすぎない」
ややもすれば能力に頼ってこざかしい知恵を振り回してしまいがちな人間を否定している。

2.「徳は量に随いて進み、量は識に由りて長ず。」
徳はその人の度量によって育まれる。
心の広さは見識によって成長する。

人間の人格の根本である「徳」を、優しさ・謙虚さという表面的なことではないと言い切る。
物事の本質を見抜く見識であるとは「人格は自分で創る」ということだ。
簡単に言うと、誰でも人徳は身につけられ、磨けると諭している。
決して「素質」や「性格」ではないということだ。

さて、「知識」「知恵」「見識」について違いを書いておくことにする。
「知識」=物事について知っている事でその内容のことだ。(データ)

「知恵」=物事の道理を判断し、適切な処理する能力(対応できる能力)
機転を利かせた判断には智慧が必要である。

「見識」=物事の本質を深く見通す、すぐれた判断能力(創造できる能力)
物事に対する確かな考えや意見、見方をする。人々を納得させる
判断をするだけの見識が必要である。

「徳」については、
アリストテレスは「倫理的卓越性」と表現してる。
キリスト教では「智慧、正義、勇気、節制」「信仰、希望、愛」
儒教では「仁、義、礼、知、信」
または「父子の親、君子の義、夫婦の別、長幼の序、朋友の信」

私の、大変尊敬する二宮尊徳さんは一番大事な至誠を本とした勤労に励む事と諭される。

「至誠を本として、勤労を主とし、分度を体として、推譲を用とす。」

渋沢栄一もまた、尊徳さんの基本を実践して四つの美徳とし、
「論語」を治国のため活用された。
歴史を紐解くと素晴らしい先輩たちがいることに感動する。

皆さんは、どのように自分の「徳」を創られていますか?

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