パチンコ玉はパチンコ玉の中で磨いていくそうです。もちろん、磨き砂のような研磨剤は入れるんですが・・・人間もパチンコ玉と同じように人間が集まる集団(社会)の中で磨くんです。自分の健康と運命を作るのは自分なんですね。
人間が健康でいるには栄養と運動と睡眠が必要だ。
日中、肉体を使うことで、身体が栄養を欲し、疲れるから睡眠も深くなる。
健康については後日詳しく書くことにして、自主、自立、自覚という自分を作るのに必要な「心構え」について書いてみる。
心とは「ころころ変わるから心」というダジャレのようだが本質的にそうできている。
だから「心構え」というのはどんなに磨いても毎日ゼロになる能力である。毎朝歯を磨くように心構えも毎朝磨き直さなければならないのだ。
さて、自分を作るのには、共にに自分を作り磨き上げようとする仲間のパチンコ玉がいる。そのパチンコ玉の条件は「自主判断、自助努力、自己責任」と言った判断の基準を持った仲間である。
しかし、なかなかそれを実現している仲間はそうたくさんはいない。人間は元来好きなことには夢中になるが、人生のすべてに努力を惜しまず行動をするわけではない。(怠けもの)また、生まれて幼少期は自分の肉体の成長とともに出来ることが増え、興味が外の世界にあるが(欲張り)、社会の中での善悪の判断などは経験を積み重ねて少しずつできてくる(愚か)。
あらゆることに自己責任がとれるようになるのは、青年期を超えた頃なのが普通の成長過程だ。
自分作りを助けてくれるのは「人との出会い」だ。
生まれてから両親をはじめ、どんな人に出会ってきたかによって、こうありたいという人間像が浮かび上がる。
私は24歳の時にそういう人に出会った。中学の先生のお父さんなのだが、訳あってその人の家に一週間ほど居候していたことがあった。その時おじいさんに「社会人になったらモーニングの似合う男になれ。それと同時に作業服が似合うことや。」と言われたことが、今でも脳裏に焼き付いている。
勉強嫌いだった自分が真剣に学ぶことが大事だと社会人になって気付いたのもこの時の出会いがきっかけだ。
次に出会ったのは理論物理学の学者先生だ。初対面で「君には精神の柱がない」と言われ、「どうすればできますか」と質問を返したのを今でも鮮明に覚えている。その時からこの人の弟子になって学ぼうと考え、先生の主催する東方学術院という勉強会のお手伝いをし始めた。最初は話が難しすぎて、さっぱりわからなかったが、毎回聞いているうちに少しずつ理解できるようになってきたが、ちゃんと理解するのに20年はかかった。
自己責任の取れる人と出会うには、まず自分がそんな人物になるか、なりたいと強く思っていることが大事だ。
そこで一番大切にしなければならないのは「時」だ。
いいかげんな時を過ごすといい加減が返ってくるように、この一瞬一瞬が自分を作っているのは間違いないと自覚する。
「時は金なり」でなく、「時は命なり」である。大切に生きたいし、自分を作っていきたい。(発展途上人)
みなさんは自分作り・磨き方どうしていますか?