お釈迦さんが80歳で亡くなるときに、
阿難が、今後どうしたらいいかを尋ねた。
「自灯明、法灯明と言って自分を照らせ、私が説いた法に照らして生きる」
最後は「怠けるな」、コツコツ努力を信条にして励め、というのである。
これは大般涅槃経に書かれている。
「常に怠けず、心を律し、正しく教えを記憶し、
もろもろの悪を離れ、心を休め、幸せを味わえ」
「古いものを喜んではならない
新しいものに魅惑されてはならない
滅びるものを悲しんではならない
そして誘惑するものに妄執してはならない」
「心を慎み、怠けないこと、
これを甘露(不死)という。
怠けて慎みがないこと、
これを死という。
もし怠けなければ、不死の理を体得し、
もし怠れば常に死への道へ赴く」
釈尊を加えて七仏が理屈だけでなく行動し体得された習慣がある。
「七仏通戒偈」
諸悪莫作(しょあくまくさ)
衆善奉行(しゅぜんぶぎょう)
自浄其意(じじょうごい)
是諸仏教(ぜしょぶっきょう)
これを精進しろと言い残された。
我々凡夫にとっては当たり前で、頭で理解できるが、
毎日の習慣に落とし込めていない。
だから、体に血肉化していないから、迷ったり苦しんだりする。
肝に銘じて「怠けるな」と自分に言い聞かす習慣を作る。
皆さんは、お釈迦さんの死の直前の言葉、いかが思いますか?