「私益、共益、公益」の三方よしは心の荒廃を開くこと

投稿日:2019年11月11日 更新日:

アメリカンファーストが叫ばれる世界状況の中で、
中国とアメリカの貿易戦争がはじまっている。
同時にアメリカ経済圏に対して中国経済圏という覇権争いでもある。
中国の一帯一路に賛同する国は120ケ国あり、現に経済関係を結び、
経済支援を受けてる国が70ケ国になっているのが現状だ。
各国がどう対応することが望ましいかが議論されているのが昨今である。

日本の歴史に学ぶと二宮尊徳の「報徳思想」であろう。
小田原藩から下野国桜町の復興を引き受けたのである。
なかなか上手くいかず、ある日突然21日間の断食修行に出かけた。
そこで心を開くのには一番はモノの見方であると悟る。
それは善悪、敵味方を分別する見方を無分別にする心を持つことに気づく。
それを「一円観」という。

「見渡せば 敵も味方もなかりけり おのれおのれが心にぞある」二宮尊徳

尊徳さんの基本は
「そもそもわが道は、人々の心の荒蕪を開くのを本意とする」二宮翁夜話より
私は個人の幸せが保証されてこそ公がよくなる発想が好ましく、
反対に個人が権利ばかり主張して公的な務めを果たさない人が増えれば、
社会は混乱するようになる。(最近、芸能人の脱税事件を思う)
尊徳さんは私益と公益のバランスをうまくとられた方だ。
それだけでなく、あぜ道に稗や粟を植えて農業に対する、
収穫を増やした共益をも進化させたのである。
まさに三方よしの行動だ。

道元の言葉に「自未得度先度他」(自ら未だ渡らざる先に他を渡す)
という言葉があるように、まずは仕事に取り組む心の姿勢を心田開発する。
土地を開発、耕すことは何万兆歩あろうと実現できると尊徳さんは言い切るのである。

現在の世界はまさに「心田開発」をすることと貧困をなくすことを同時にすることだ。
私は自分の周りから少しずつ草の根運動のように日々、心田開発に精進する。

皆さんはいかが思われますか?心田開発。

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