明治神宮には正月ともなれば250万人が参拝する。
勿論伊勢神宮もそうだが、お寺にも参拝する。
正月だけで有名な神社や寺のお参りは最低に見積もっても1500万人はくだらない。
一神教の欧米では信じられない光景だが現実だ。
では、アジアの国々特に日本は多神教(汎神教=山も神なら岩も神になる)の世界だ。
何が根本的に違うかというと1789年のフランス革命を見れば解る。
フランスのアンシャンレジーム(絶対王政)である。
身分は三段階ある(当時の人数)
1.第一身分は聖職者14万人
2.第二身分貴族 40万人
3.第三身分 2600万人
要するに教皇が支配して皇帝は身分が下なのだ。
教皇が政治を支配してる世界がヨーロッパの歴史だ。
そこでルネサンスを始め、どうにかキリスト教の支配から自由になりたいと考え社会は発展してきた。
絶対王政から立憲王政へ、そしてブルジュア民主主義となる。
1.法の下で平等
2.経済的な自由
3.自由な私的所有
4.人権の保障
神から人間の理性を基本に「自由、平等、博愛」といった理念を元に契約社会を考え、
神から開放される事を望んだのである。
勝に教政分離だ。人間が主人公になり神に代わってしまったのだ。
さて日本は政治が上で宗教はいつも下であった。
だから政教は分離せず共存してきた。
都合よくご利益を願って神にも仏にも時々によって参り報告したりお願慰したりする。
一神教の世界から見ると無宗教に見えるし、
日本人も宗教を問われたらほとんどの老若男女は無宗教という。
その理由は学者や政治家が理性を中心に、
外国の歴史にあわせて理性の国家が正しいというのを真似てるからだ。
60年前にはプロレタリア革命を主張する学生運動が起こった。
本気で共産主義社会が理想だと思って戦っていた学生たちの映像が懐かしい思い出される。
さて、結論的に言うと日本の宗教人口は3億になるそうだ。
私の家も西本願寺の仏壇がありお寺さんに月参りしてもらってる。
長田神社の氏子にもなっているから、神仏がダブっているのである。
昔は神棚とかまどにもオフだが張っていて水や炊き立ての米を供えてた。
おまけに娘は昨年結婚したがプロテスタントの牧師の前で結婚式をする始末である。
最近の墓じまいや樹木葬や宇宙葬、おまけに「阿弥陀経の「俱会一処」ではないが、
子供に迷惑かけたくないと「合祀」して、一代限りにしていたり、永代墓と証して、
墓があるのに子供のためにと「墓じまい」
なんと、大らかで融通無碍な宗教心だろうと感心するばかりだ。
皆さんは日本人の宗教心いかがおもいますか?