無為にして為さざるは無し

投稿日:2017年9月16日 更新日:

老子の言葉だ。

最近、荘子の「無用の用」がどうも心に響くようになった。
どちらかといえば、孔子の「論語」や孟子の「道徳経」の方が、
方向性を明確に指し示してくれて解りやすかった。

一方、老子や荘子は何か悟りきって、仙人のような空気を感じて、
自分の心のあり方をどうするか、また、どう行動すればいいか理解がしがたかった。

何事をやるにも「善」だとか「意味」だとかの価値をつけて、
自分を納得させてる自分がいるからだ。

これこそ、「私心」だ。
人為があり、作為がある。

目の前に怪我してる人がいたら、手を差し伸べる。
ただそれだけの「無為」の行動こそが「無私」である。

山にこもって髭をはやし坐禅でもして何百歳という人で、
あらゆる欲望にとらわれず人間離れした人のことではない。
これでは普通の人間が学べない。

老子の言葉に「少私寡欲、 見素抱朴」(しょうよくかよく けんそほうぼく)
見栄や外聞を捨て、素朴に徹して、自己中心を少なくして私欲を小さくすべしという教えだ。

道元の言う「身心脱落」人間的な関係性や喜怒哀楽の世界を一度捨てて、
静かに心を落ち着け現実を直視する。
禅では「如実知見」とありのままの現実を看破する心のあり方だ。

老子の「無為」の心のあり方ができるとは、純粋な気持ちで取り組むことになり、
八方から助け舟が来て上手く行くというのだ。(宇宙の法則の調和が働く)

だからと言って助け舟を当てにした行動は「作為」だから上手く行きません。
一発勝負(生死一如)だ。
覚悟がいる。

今までは、自由を求め経済成長させる事を善とし、個人の自由をたたえてきた。
決して悪いことではないが、このまま続けると世界は自由と自由がぶつかり戦争になる。
解決は東洋的な叡智の老荘や易経の陰陽にあると感じる。

西洋的な個人の自由は天賦の権利としているが、
地球に生かされているという宇宙(全体)に対する感謝の欠如が経済の暴走だ。

易経では陰陽で考え、「陰窮れば陽になり 陽窮まれば陰になる」という大極を解く。
将に経済成長は陽の世界の追求だ。

決して悪くはないが、窮まると陰になることを陽のままにしようと考えるやり方だ。
それが世界的低金利の金融政策である。

行き着く先は大蛇が自分の尻尾を食べる如く、
金融独占とならざるを得ないのはマルクス予言の通りだ。

経済の成長は陽で、同時に人間形成が陰である。
経済を扱う人間の道徳観や倫理観を同時の深めていくことで陰陽の調和が取れる。
これが平和だ。

企業活動に理念がなければならないと声高に言われ始め昨今、
行き過ぎた経済拡大主義に警鐘を鳴らしている。

人類はこのままだと恐竜のように自滅すると直観してる人が多くなったからだろう。

皆さんは老荘や易経の見方を如何感じられますか?

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