ドイツのナチス、アウシュビッツの修養所で生き残った人がいる。
その人はこの修養所からでたら、好きな食べ物を食べよう、
思い出のあの場所に行こうといつも夢を描いて体調を少しでも良いよう整えていたそうだ。
私たちも青春期になると肉体は強くたくましくなるが、精神の柱の価値観が充分育っていない。
もちろん本を読んだり、旅したり、人の話しを聞くことも大事だが、
何より大事なのは「「夢・志」を持つことだ。
ところが、いろんな可能性があるのにもかかわらず、
一つの夢や志にしぼる事は至難の業だ。
それ以外の夢・志は持たないという選択をする強い意志がいるからだ。
夢・志を決めかねていると時間がたって、
何となく漠然と思春期をを過ごすことになる。
これは私の思春期の事だ。
偶然27歳で石材業を自分で起業する事になり、
結果として絞り込まざるを得なかったのが実情だ。(実に受身な人生だ)
芳村思風さんは、
「夢とは今を生きる力、心のそこからわいてきた夢は生きる力をつくる。」
仕事にしろ、人にしろ人間は生きる力がわけば愛する心が生まれる。
「愛とは(どうしたらいいと)悩む心、考える心であり、その揺れ動く心に愛がある。」
と思風さんは言われる。
私のように現実に追い立てられた結果として夢にせざるを得なかったが、これも縁かもしれない。
自分の強い意志で決めたのでないことだけは確かだ。
夢や志の動機は生活のためという現実的なことで利己的であってもいいが、
生きる力がわいて、一生懸命やってると自然と成長し進歩進化する。
段々そのプロセスが面白くなって、志として大きく成長していくのも実感として感じている。
「報恩感謝」という言葉がある。
夢、志の意志が強くなるには「恩に感謝」である。
恩という字は、
口=環境という意味
大=人が手足を伸ばしている相を表してる
その下に心である。
自分が生まれ育った環境でのびのびと暮らせた事、
今の仕事に出会えてのびのびと働ける事へ感謝して報いる事だ。
私たちはついつい現実の環境を当たり前で高望みして自ら苦しみ、
現実の環境に不平不満ばかりいて、よりよくする事から眼をそらせてしまう。
夢・志を自己実現させるには二つ条件がいる。
1.今という時に具体的に身体を通して実現する。(行動する)
2.明確な意思を持って構想した夢・志を強く強く思うこと。(理性的な夢・志を本能レベルに伝える)
今を生きるとは夢・志の思いの強さと行動する勇気と情熱だ。
皆さんはどんな夢・志お持ちですか?