天道と人道(二宮尊徳)

投稿日:2016年9月4日 更新日:

天道といわれても今の人にはピンとこない。
農業で財政を立て直した尊徳さんは、具体的に農業をすることから紐解いた。

天道=田んぼをほったらかしにしたら荒れて草ぼうぼうとなる。
人道=だから人間は怠けず田を耕さなければならない。雑草も取る。
天道=河川の堤はほったらかしにしたら崩れてくる。
人道=だから人間は堰を作って出し入れして堤防が水で崩れないようにする。
天道=部屋は使ってると壊れたりするのが当然だ。
人道=だから怠けず造作して修理することをする。
天道=人の心も怠け心や贅沢を好む心が出るのは自然。
人道=だから仁儀礼譲を持って心を教え鍛え怠けないのが人間(自分)の行うこと。
人道=これの基本姿勢は私利私欲を押さえ勤勉に働き、節約を守って仁義の行動をすること。

実にうまい解説である。
これを実行するかしないかで貧富の差ができるというのである。

尊徳さんの素晴らしいのは右にも左にも偏らないが行動する実践哲学であることだ。
天道と人道は相対立するものでなく融合させてこそ実を結ぶというのである。

「天道人道に和して、百穀実法(みのり)を結ぶ。
原一変して田となり、田一変して稲となる。
稲一変して米となり、米一変して人となる」

意味=天道に従って人道が怠けないで誠を尽くし努力し行動したら、実を結ぶ道理になってるというのだ。

江戸時代の話で現在の高度に発展した資本主義社会でどう生かせるか重要だ。
それには現在をどう捉えるかによって行動が変わってくる。

現代社会は競争を前提に利己心を肯定し、
奪い合いの傾向の方が勝ってるように感じるのは私だけだろうか?
自分が満足できてないのに他人や社会に与えることができないと一方通行で考えていないだろうか?

二宮尊徳は天道人道を和することが富を結ぶと断言して、
実際に600ヶ村の財政を立て直した。

尊徳さんが言いたいのは奪い合いの競争と映ってる社会を与え合いの競争の社会ととらえ、
利己心からの発想でなく利他心から勤勉、倹約、推譲し怠けなく努力する人道こそが富むと諭してる。

しかし、日常の具体的な判断や決断を迫られたとき、
何を基準に判断するかが発想の転換ができるできないかの重要なキーだ。
天道=良識(お天とさんが見てござる)公明正大、与え合う
人道=常識(時代によって立場によって人種によって環境によって違う基準)奪い合う

何かことが起これば、ごく自然に自分が培った常識で判断するに違いない(利己心発想)、
しかし、尊徳さんは天道で判断され人道で具体的方法の知恵をだし解決する順番で行動される。
これこそが無我である。

私のような凡人は人道で判断し独善となり、
天道で自分を正当化する言い訳ばかり考えてる。
理屈をいくら知っても行動は変わらない。
尊徳哲学が身について日常の行動の手足にでるようになるには、
現実の仕事や生活の中で実践する以外ない。(反省)

皆さんは二宮尊徳さんの言いたいこと如何に思いますか?

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