人を信じる

投稿日:2016年7月29日 更新日:

吉田松陰の「講孟箚記」に、
「余寧ろ人を信ずるに失するとも、誓って人を疑ふに失することなからんことを欲す」

意味=人を信じて失敗しても、人を疑って失敗する事はしたくない。

社会生活をするには自分ひとりではない二人以上が社会だ。
矛盾するが、どうしても自分のやりたいことや自分の好みに合わせたいのが本能だが、
他人がいる社会では協調し調和していかざるを得ない。

そこで一般には「悩み、迷う」のが普通だ。
松陰さんは知を好む者、仁を好む者の二種類に分けて語ってる。
もちろん、この知者と仁者両方とも偏ってるといってるのである。
言い返るとハイブリッドで両方磨かないと自分の本能や利己心に負けるというのである。
しかし、どちらかと言うと知者より人を信じる仁者のほうがよいと結論付けている。
疑って人を信じないより信じて騙された方が良いということだが、
もう一歩進んで相手を信じ倒すまで信じ、
「この人は裏切れない」と感じさせるまで信じ抜けというのだ。

矛盾するのが人間存在だと言ってるが、志を一にすれば同志であると考えたのだ。
私も松陰に同感だ。
この世の中はお金の価値を一万円が一万円で使えるとみんな信じあってるから経済は成り立ってる。
それは、嘘や、騙しをしないということが前提だ。

もし意図的に嘘や騙しをしたら裁判にかけられ罰が与えられる。
言い返ると一万円を使う人間を信じるか信じないかである。
論語に「信なくば立たず」と言う言葉があるように、
人間を信じてこそ社会の道理が通るのである。
決して理性の論理だけではない、人情もなければならないというのであろう。

科学、科学と言って理性至上主義の人が多い昨今、
「何が正しいか」と言う基準が必要で、
知と仁のハイブリッドな道理の世界観を養うことが求められる。

皆さんは如何思われますか?

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