「より良い集団」を創る意識の転換の時代

投稿日:2019年11月29日 更新日:

京セラの稲森さんは「従業員の物心両面の幸福実現」を語られる。
お客さん第一主義ではないのである。

抽象的に言うと「自分に存在感」があり、必要とされることを感じ、
生きがいを持って、働き甲斐があることを身体中で実感することである。

それには具体的に職場環境をよくし、設備や道具も揃え、働きやすいこと。
同時に自分の生活が安定し具体的によくなっている実感があることだ。

ここで忘れてはならないのは目に見えないが、自分の能力技能(スキル)の成長と
人間としての人格(マインド)の成長があり、感謝される存在を実現することだ。

まさに、心を高めて少しでもより良く行動する自分を創る事になる。

現実の具体性から言うと、個人が後になるが、逆に自分の意識を180度変えて、
積極的に自分の技能と自分の人格を伸ばし、心を少しでも磨いていく意識をもてば、
幸福を自分で創り出すことになる。

私たちは唯物論的に相対化して現象を考える癖がついて「存在が意識を決定する」と思い込んでいるが、意識を逆にすれば、自らの心と身体を充分使って自己創造するのが仕事だ。

結果お客さんは第二になっても、自分が自立して自ら情熱をもって心を高め、
技能も人間的な人格も磨けば、お客さんを大事にする仕事ができる。

西田幾多郎が、善の研究で言っているのは、
「個人があって経験するのでなく、経験あって個人がある」というのである。
まさに社会があって人間個人が存在するのである。
この個人の意識が受け身になると唯物論的になるが、
逆に意識を転換させれば経験を楽しみ喜ばれる行動し、自由で自在に行動できる。
結果、より良い集団を創造することができる。

世の中は、資本主義と共産主義のように現象を二元論的に対立させるのでなく、
自らがともに一人の人間(自他不二)として役割を演じるという意識で、
ⅠAMOK、YOUAREOKで集団もOKの世界が実現される。

皆さんは意識の転換いかが思われますか?

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