「愛」は自分と異なるものを愛する包み込む統合する力がある。
このようにおっしゃられるのは感性論哲学の芳村思風さんだ。
人類は理性を使ってたくさんのものを合理的に効率的にかんがえ、
モノの生産をし、経済的に豊かになり貧困を乗り越えてきたのは事実だ。
しかし、反面自然を破壊し、村落共同体を崩壊させ、人間の肉体と精神のバランスを壊してきたのも事実だ。
人間が過大に理性を評価し、理性の奴隷になったからだとおっしゃられる。
理性には三つの特徴がある。
1.真理は一つと考える
2.矛盾を排除する
3.画一性を追求する
理性は自分が正しいと他人を説得しようとする行動にでる。
理性は統一しようとする。
世界から核兵器はなくなっても戦争はなくならない。
それは理性的な統一の世界観がいいというところの根本に課題がある。
思風さんは「統一から統合」の時代だになり、その基本の意味と価値は「愛」だと断言される
20世紀の科学万能、理性の世紀から21世紀は質的に飛躍した「愛」の世紀の到来と諭す。
「愛」によって子孫を残すように、男女と言う異質を受け入れる力があるからだ。
20世紀は人間が人間を支配する社会だったが、
21世紀は多様な価値が共生する統合の社会となる。
理性は対立を生み、その対処方法は五つしかない。
対処方法
1.説得
2.妥協
3.迎合(相手にこびる)
4.逃げる
5.戦争する
現代もこの五つで対応して進歩がない。
では21世紀の「愛」の社会は、
6番目になる「学び取る」という解決方法だ。
相対的に対立することを超えて、
互いが学びあい相補的に協力し合い統合する社会の実現だ。
現象的な知識、情報、事実(眼に見える価値)の重視するのでなく、
本質的な意味、価値を感じさせることを(眼に見えない価値)優先する社会だ。
統一目的の一つにするための説明でなく、
異文化や異質な人間が統合されることを目的に意味を共有し納得する事が優先される。
人間は感性から欲求が沸いてくるから行動する。
感じて動くから素晴らしさやすごさの意味と価値が生まれる。
「感動」なき統合はない。
言い換えれば感動そのものが幸福の充足である。
皆さんは理性の奴隷になっていませんか?