仏教聖典ものがたり

投稿日:2016年10月22日 更新日:

ホテルの宿泊すると聖書が必ずある。
もう一つ「仏教聖典」という本が置かれている。

株式会社ミツトヨと言う精密測定機器製造販売の会社を創業した
沼田恵範(1897から1994年)さんが、
仏教伝道教会(1965年創設)を通じてホテル10,000店700万部を、
仏教伝道のために寄付されている。

生まれは広島で、浄土真宗本願寺派の浄蓮寺の三男で、
19歳で仏教布教のため渡米し、「ザ・パシフィック・ワールド」と言う雑誌を発行し、
伝道しようとしたが資金が行き詰まり、33歳になって帰国を決意し、
内閣資源局の統計官として処遇されたが39歳で起業決意するが波乱万丈の人生を送られる。

歴史的なことも大事だが借金を重ねてもう倒産寸前でもあきらめず挑戦し今日がある。
現在は神奈川に本社を置き1188億の売り上げで5,000人の従業員を抱える世界でも有数の測定器屋だ。

仏教伝道には資金が要る。
資金作りと仏教の考え方を布教する事は矛盾しないと考え、
「ミツトヨ」と言う理念を三つの豊かである。
社是には
1.良い環境
2.良い人間
3.良い技術

「モノを作る前に人を作れ」と掲げられている。
その三つの由来は良い立派な人間になるのは「智・仁・勇」の三つがいる。
1.智だけでは冷たい、2.仁だけでは弱い、3.勇だけでは行き過ぎになる。
また事業を成功させるのも三つが合致しなければならないから三豊なんだ。
1.天の時、2.地の利、3.人の和 の、どれ一つもかけてはならないというのだ。

仏教伝道は「仏・法・僧」の三宝が基本だというのだ。

恵範さんの目的は仏教にこだわって、人を改宗させることでなく、
世界平和のために総合理解を育むことに全身全霊をかけられた。
「大蔵経」「一切経」を何度も何度も読まれた。

仏教には「共生」の考えがある。
経済社会は「競争」と「信用」と言って、
個人の利己心を肯定しフェアプレイで正々堂々と戦う事が前提だ。
ところが現実はどうだろう。
フェアプレイが成されているか疑問だし、
マルクスは私有財産制を認める資本主義が利己心を肥大化させていて、
人間は元来利他心が有り、食べ物や、住まいなど分かち合う心があるといって、
共産主義社会を提案したのである。

しかし、現実はどうだろう。
仏教にはもともと「同時(同治)、対時(対治)」と言う概念がある。
もし風邪を引いたとすると同治療するか二つあるというのだ。
1.同治=もっとあった隠して布団でもかぶせ熱を出し切る。(融合的解決)寄り添うー無分別知
2.対治=身体を冷やして熱を取り去るというやり方である。(相対的解決)熱を取るー分別知

仏教は相対的な分別をすることはするが、基本は無分別知を目指している。
禅では「父母未生以前の本来の面目」と言う公案がある。
意味=あなたが父親母親かるまれるまえは一体どこにいたのか?

答えはたくさんあるが、基本的には自然の宇宙の「命の流れ」の中にいるということでしょう。
私達は自然の中に生かされているのだという自覚がいる。
小ざかしく相対的に考える理性のとりこになってはいけないということだ。

仏教は平和を願う素晴らしい教えである事は間違いない。
事業を預かるものは理念として利を追いかけるmのでなく、
利他行一番で行動しろと諭され多様に感じた。

皆さんは仏教聖典ホテルで見られた事ありますか?

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