時に四つあり(自分を見つめる宗教的時間)

投稿日:2016年9月30日 更新日:

道元は、
「ただわが身をも心をはなちわすれ、
仏のいえになげいれて、
仏のかたよりおこなわれて、
これにしたがいゆくとき、
ちからもいれず
心もついやさずして
生死をはなれて仏となる」

しかし、人間である以上こんな心境にはなれないのも事実だ。
道元は私のような凡人をすくう言葉を書いて残している。

「半究尽の有時も、半有時の究尽なり」

意味は時間と空間的存在が同時だが中途半端でもそれなりに尽くしてるというのである。

時間には四つの時間がある。
1.物理的時間・・・1日24時間だ。
2.心理的時間・・・楽しい事してる時間は早く感じ、
イヤなことしてるときは遅い。
3.相対的時間ーー時間の進み方は条件によって違う。
光速に近い宇宙船で宇宙を旅したら地球では10年でも宇宙船では5年となる。
同じ年齢でも若々しい人と、老いてる人と年相応の人がいる。
4.宗教的時間ーー時間を超越した時間(存在即時間)
この時間感覚を西田幾多郎は「不連続の連続」と表現してる。

戦前の日本人が無意識に持っていた時間は仏教的な宗教的時間だった。
戦後の復興したのは自己犠牲をいとはない献身的な行動があったからだ。
60年安保に続き70年の学生運動は、
国家は国民を騙したと政治的に反抗し反戦運動を意味も解らず私もおこなったものだ。

しかし、多くの大人たちは会社のために一丸となってより良い製品を生み出す努力を重ね、
社族といわれ会社の発展のため身を粉にして働いたお陰で80年代のジャパンイズナンバーワンが実現した。

それの反抗するかのように現代は個族の時代で、
家族も崩壊、村落共同体も崩壊して個人的自由を優先し助け合いの精神までなくなった様相だ。

現代社会にとってなくなったものは宗教的時間の観念だと推察する。

個人主義はおおいに賛成だ。
個人主義は元来自分の意見も主張できるが、
全く反対の意見も受け入れ、ともに共存する大きな愛と包容力と器量がいる。
これこそが理想の個人尊重主義であると確信する。

歴史に学び先人の智慧に学び、
現代をさらにより良く進化させ子孫に伝承するのが今を生きるものの使命だ。
そのキーワードに宗教的時間の観念がいるように感じるのは私だけだろうか?

皆さんは時について如何に考えられますか?

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