東京に業界の会合に出席する時は、上野の美術館に行くことにしてる。
一月は国立西洋美術館でモネ展で開催され、
『睡蓮』を見てきました。
絵画といえば印象派の作品が人気があるのは、
絵具の技術革新によって屋外で絵を描けるようになり「光」の表現が大変巧みなことと、
自然な風景画が描かれるようになったことが日本人感覚に合うのだ。
美術を専門的に学んだことも詳しく歴史を知ってるわけではない。
しかし、いい絵画はやはり良いのだ。
私の見方は波動を感じることなんですね。
自然から切り取った構図のバランスの良さ、
大胆と寛容さが感じ取れる色合いのバランスも心地良く感じる。
睡蓮が浮ぶ水面の表情だけを描いてるのでなく、
光がさして、ぼんやり見える池の中も描かれてる。
よほど素直に無心に見るから見え描けてる。
水面からは鮮明な絵具のタッチで、
水深が深くなればぼんやり弱く絵がかれ、
遠近感を感じさせる。
全く絵画鑑賞の基本を知らない素人の表現だ。
さて、「経営が芸術だ」といわれたのは松下幸之助さんだ。
そして、社員の人も家に帰れば主人で経営者と同じで『社員稼業』といわれ、
会社に給料貰いにくるのでなく、稼ぎに来る人になってほしいと願いがこもる言葉だ。
自立した責任感のある仕事をする人が集まって創造して行きたいと言う願望だ。
「経営は芸術だ」と言うのは画家のように作品を書くことだ。
1.よくよく見る。ただ見るだけではならない。〔素朴に観察〕
川が流れると現象を上っ面で見るのでなく、
川は引力にひっぱられ流れるエネルギーと本質をつかめば水車を作って動力にする。
〔天人合一、一円融合〕
2.強弱の表現、明暗などのタッチを駆使しキャンバスに縦横に描くように、
仁王のように厳しい性格と気の弱い優しい性格の極端な性格を併せ持ち、
経営する時に自在に表現のできる人物でなければならない。〔ハイブリッドな人〕
3.最後には絵画は見た人を感動させるものであるように、
経営は良い商品とサービスを常に向上させ品質を上げ、
お客さんを喜ばす『気の利いた女将』に徹し、
人から信用を得て信頼される心を磨き、哲学、信念がいる。〔志を貫徹する意志〕
理屈でなく、絵画から感じる波動と同じような態度や行動表現が出来ることだ。
名経営者は芸術家であるには仕事が好きになり楽しみ、極める徹人〔徹底的に徹する人〕が条件だ。
生まれ持っての経営者はいない、自ら学び磨かれるものだと、
松下幸之助さんの厳しい眼力を感じる。しっかり自分を磨く以外ない。
みなさんはいかが考えられますか?