14世紀の「黒死病」ペストが流行し、ヨーロッパの人口の4分の一が死んだといわれている。これをきっかけに起こったのは宗教改革だと言われている。
1918年のスペイン風邪によって日本は大変な目に合うが、同時に大正デモクラシーが花開いたのである。
世界中がコロナウイルスに侵され感染防止に外出禁止を罰則付きで国民に強いる国もあるが、日本は要請するだけだが穏やかな国民なのか自粛してる。
政府は対応に追われ、感染防止を重視して命を第一に医療が崩壊しないようにするか、経済を犠牲にして国民生活の保障やバックアップの金融をどうするかの矛盾を抱えてる。
日本は中国には経済的に依存し、コストを抑えて利益を誘導してきた、一方安全保障面ではアメリカに依存し駐留費用を払って軍備強化はしなくて済んだ。
この感染症が終息に向かって、日本はどのように変化するかを思ったとき、1.グローバル化は後退して 2.主権国家がはっきりする 3.中国との向き合い方を決断することになる。
現状はアメリカと中国の覇権争いのようにとらえていたが実は違う。日本は自由で民主的で開かれてる国を目指す国と手を組んでいかなければならなくなる。
いいとこどりでは国際的に孤立する可能性も出てくる。世界の国々は内向きになり、格差がもっと広がることは間違いない。
世界で最も影響受けて苦しむのは東南アジアの国々やアフリカや南米などの発展途上国であろう。グローバル化によるサプライチェーンの危うさも露呈し、
国内生産体制もコストがかかっても実現することが課題となるでしょう。
世界に対してと自国に対してどう向き合うかという「心技体」を決めなければならない。「体」の在り方は憲法で首相が国民に命令できなくなってるので武力的な強制力はない。
だから、外出禁止要請だが、飲食や旅館、バーやナイトクラブ、パチンコ屋さん、スポーツクラブは休業せざるを得ないのである。
休業するとアルバイトや従業員を失業させることになる。「技」もちろん八千数百円上限に雇用調整助成金が出るが、これでは充分でなくどうにもならない。
また働かなくて休んでお金がもらえるという甘えた習慣にならないことだ。国民主権とは自己責任で生きることだから自由なんだ。
この状態であれば失業者が増え、倒産の店・企業が増えることは間違いない。政府は無担保の緊急融資や家賃の支払いも保証すると言ったり、水道代(地方自治)を免除する。
など継ぎ足し継ぎ足しに支援が報告されてる。
この状況は近代資本主義が人間の欲望を推し進める道具に科学技術が寄与したことは事実だが、行き過ぎたために起こってるである。
日本もアメリカから多くの科学技術を学ばせてもらったが、やはり経営には心がなければならないとおっしゃるのは京セラの稲盛和夫さんである。
この心は中国の古典から学んだと公言しておられる。私も同感だ。
経営の基本の「心技体」について、経営の心=利他行であり人間力の「徳」である。経営の技(術)=才であり具体的に応用できる技術だ。
経営の体=仕事に対する構えである。良識という物差しで判断する「動機善私心なかりし」だ。
また具体的には近江商人の言う「三方よし」で売りてよし、買い手よし、世間よしの調和の取れた状況を生み出すことだ。
これはあくまでも経営の心技体の方向性である。人間は不完全で矛盾的な存在であるから、この言葉通りの人がいるわけではない。
生まれていたら少しでもいいから心を浄化して磨き上げ「利他行」を実践できることが仕事することの意味だ。
仏教には地獄極楽の話があります、1メートル先に向かい合って、1メートル下においしい食べ物があり、1メートルの箸で食べる、自分が先に食べるが箸が長く口に入らなくみんな痩せています。
これが地獄です。一方極楽は向かいの人に1メートルの箸で取って、先にあげます。すると向かいの人は1メートルの箸で食べ物をとって私にくれます。みんな丸々太っているのです。
そうなんですね。「奪い合えば足らね 分かち合えば足りる」
皆さんは自分の人生の経営者ですね、自分の仕事。人生の心技体どう創られてますか?