大阪石材社長ブログ

「コロナショック」バブル崩壊がやってくる

投稿日:2021年2月18日 更新日:

金融市場は日本の株価がダウ平均3万となり、ニューヨークの株価もダウ平均3万ドルを超えている。
実体経済はコロナで成長どころか消費が冷えて、飲食業や観光業、旅館ホテルが苦しい。
大阪では藤田観光が所有する太閤園が赤字で売却されるというニュースが出た。
また、東京でも電通の本社ビルが赤字で売却という報道があった。
この兆しはバブル崩壊の兆候だ。
2008年のリーマンショックで世界中の金融業界が大変な目にあったのは記憶に新しい。
一般消費市場も元に戻るまで半年ぐらいは影響があったが、金融業界はそれどころではなかった。


政府もコロナの補償に初期には25兆円を出し、さらに補正予算でも20兆円を超える予算組みをし、金融では無利子貸付をして、一時的な資金を供給し倒産や失業を抑えて延命をしているところだ。
そこへオリンピックが1年延期での本年7月開催ができるかどうかの瀬戸際でもある。

資本主義には二つの考え方がある。アダム・スミス型とケインズ型だ。
現代の資本主義は新自由主義と言って、ミルトン・フリードマンが提唱したアダムスミス型の自由放任主義のグローバルな市場を開く考え方だ。
しかし、これは実体経済と何の関係もない金融市場での騙し合いが行われて、経済成長が実態と遊離して「見えざる手」の働きができないのが実情だ。

コロナウイルスの災難によって世界中の国が自粛の補償や失業者の賃金を補償したりして、目指した小さな政府が大きな政府になっているのが現状だ。金融緩和のお金は機関投機家に回ってバブルになり株価を操作しているに違いない。
ケインズは「美人コンテスト」になぞらえて、金融が暴走することを暴いた。
投機家の主観でも客観的科学でもなく、金融市場で起こった世の中の噂話で乱高下するのである。
美人は噂で決まる。
今、現実の経済はそんな薄氷の上にあることは間違いない。歴史はこれを「コロナショック」と名付けるだろう。

皆さんはいま世界の経済は安定に向かっていると思われますか?

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