寒くて布団から出るのが辛い師走を迎えて4日目の朝、急に「燃える闘魂」という言葉が頭に浮かび飛び起きて、真っ暗な中車を走らせ会社に向かいました。
そして、会社の本棚にある稲盛和夫さんの著書「京セラフィロソフィ」の358ページを開くと、「闘争心を燃やす」という題の文章が書かれていました。
確か10年前に稲盛さんが日航の再建をされていた時のように記憶しているが、盛和塾は2代目3代目の方も多いので、「仕事は真剣勝負、『燃える闘魂』で事業をやりなさい」とおっしゃっていた。
「闘争心を燃やす」の中の一部分を紹介する。
「仕事は真剣勝負の世界であり、その勝負には常に勝つという姿勢で臨まなければなりません。しかし、勝利を勝ち取ろうとすればするほど、様々な形の困難や圧力が襲いかかってきます。このような時、私たちは得てして、ひるんでしまったり、当初抱いていた信念を曲げてしまうような妥協をしがちです。こうした困難や圧力をはねのけていくエネルギーのもとは不屈の闘争心です。格闘技にも似た闘争心があらゆる壁をつき壊し、勝利へと導くのです。」
さらに詳しく説明された文章があるが、簡潔にまとめると以下の通りです。
1.格闘技を見て怖いという人は経営者に向いていないと思う
2.誤解なきよう、闘争心は「相手を打ち負かす闘争心」ではなく、野に咲く草が陽の光に向かって一生懸命生きようとする健気な諦めない闘争心のことです。
3.自然界は弱肉強食の世界と言われるが、違います。一生懸命努力したものが世の中に適合して生きることで、努力しないものが絶えて適者生存が自然界の掟です。
自分が精いっぱい生きていくための闘争心だというのである。
「どんなに辛く苦しくても絶対に負けない。必ずやり遂げてみせる」という激しい闘志を燃やさなければなりません。
コロナの第8波が懸念される一方で経済活動が動き出しているのも事実であるが、ロシアとウクライナの戦争で世界経済が物価高になり、賃金が上がらないというスタグフレーションの状態の悪いインフレである。
原油の値上げによるガソリンや灯油の値上げの中、小麦をはじめとする食料自給率が40%満たない日本は外国から食品調達をせざるを得ない。
この状況下で事業経営においてどのような戦略を立て切り抜けていくかが問われている。
事業の基本的な条件である人・モノ・金・情報をどう生かすかを考え手段を講じる。
天は今こそ『燃える闘魂』で自分の信念を貫き、困難や圧力をはねのけ、心を高め磨き経営を伸ばせと迫ってきている。
まさに垂直登攀で一歩ずつ歩みを止めず邁進しよう。
みなさんは布団から飛び出る時何を思いますか?