大阪石材社長ブログ

「ドラッカーに学ぶ」

投稿日:2023年11月10日 更新日:

ドラッカーの経営論は具体的にもアプローチするが、具体的に行動する人間を鋭く観察することが経営革新に導くという。
また、ドラッカーの言葉に「文化は戦略に勝る」というのがある。
安岡 正篤も「文化とは民族の創造力をいい文明とはその施設外観をいう」と表現しているように、ドラッカーが言いたいことは、組織文化は「人的資本」であり、または「心理的資本」、「関係性資本」とも言い換えることができるが、要するに「心理的安全性」が保たれていて、何でも言うことができる組織文化を創造することが経営の根本課題ということだ。

従来の経営手法である「上意下達」や「ボトムアップ」あるいは「ミドルアップアンドダウン」といった、形式的に情報が流れる形を創ることではなく、心から何でも言うことができるフラットな組織文化を創ることだ。
これには論理的で理性的な理念を超えたソウル(魂)から発する人間の能動的な動機を引き出し、利他的行動へ転嫁する関係性重視の哲学がいる。
哲学というと難しく思うが、今と未来を創造する方へ向かって、人と人が対等で、互いに役割分担することで相乗効果が出る。

そんな関係性を熟成させる組織文化の事だが、同時に科学的なことも必要だ。
科学とは過去と今の変化から法則を導き出し、具体的日常生活に応用できることを絶えず進化させている。
というのも、人間には本来「より良く」という向上心が埋め込まれているのだ。この向上心に火を灯すような組織文化を創造することが大切だ。
勿論、この世に誕生してから、それぞれが色んな環境で育ってきているので、具体的な価値観は違っているのも事実だ。その価値観を超えて人間本来持っている良心に届くような信頼ある関係性が創造されねばならないと感じる。

哲学ある組織文化を創造することに挑戦することこそが生きがいであり、自らの能力開発と人格形成が同時に磨けるのは「仕事」という土俵があるからだと感じる。
この土俵の真ん中でど真剣に相撲を取って、誰にも負けない努力をしたい。
仏教修行者の方が「私は毎日仏の真似をしている」とおっしゃっている。
「一日仏の真似すれば一日仏、三日仏の真似すれば三日仏になる。一生真似したら本物」
この修行者のように続けてみよう、自分の我欲に負けないように!!

みなさんは「文化は戦略に勝る」と思いますか?

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