大阪石材社長ブログ

「公明正大に利益を追求する」

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稲盛さんの京セラフィロソフィ―にある一説を紹介する。
「会社は利益を上げなければ成り立ちません。利益を上げることは恥ずべきことでもなければ、人の道に反したことでもありません。自由市場において、競争の結果で決まる価格は正しい価格であり、その価格を堂々と商いをして得られる利益は正しい利益です。厳しい価格競争の中で合理化を進め、付加価値を高めていく努力が利益の増加を産むのです。お客様の求めに応じて堂々と努力を積み上げることをせずに、投機や不正で暴利をむさぼり、一獲千金を夢見るような経営が待かりとおる世の中ですが、公明正大に事業を行い、正しい利益を追求し、社会に貢献していくのが京セラの経営です。」と、こう書かれています。

これを明文化して書くには二つの事を実行しなければ書けないと思います。 1.私心をもって経営しない。会社は「公器」であると自覚すること。
2.事業の発展は常に革新的に新市場や新製品の開発で最先端を行く努力と、お客さんが必要として役に立つ商品とサービス(物心両面)の付加価値を創造し続ける努力をすること。
会社を経営することとは、より良く変化する世の中に必要とされる存在で居続けるという覚悟と少しでも今より成長させる努力がいる。
同じ商品やサービスの繰り返しでなく、常に新しく革新を行う努力がいるが、それを楽しむ心構えが最も重要なビジネス姿勢です。手を抜いたり、いい加減なビジネスマナーでは自由市場では勝てません。

今大きく日本の商品の品質が問われる事件が起こっています。
あのトヨタ自動車が品質基準のごまかしをしていたと暴かれました。
世界でトップの自動車生産の技術を誇る会社でさえコンプライアンスができてなかったのです。
又、一部の自民党議員の裏金疑惑、松本人志事件などなどがあります。
老子・第七十三章に「天網恢恢疎(てんもうかいかいそ)にして失わず」という言葉があります。
意味は「天の神が地上に張り巡らした網は、ゆったりして粗いようであるが、決して漏らすことなく、それにからめとられる。い一時的には逃げおおせても、結局はつかまえられる」ということです。

自分の利益を優先して会社経営することは間違いで、多くの人が働く社会の「公器」と考え、公明正大に経営することが、自らの利己的な指針を取り去る素晴らしいベクトルであり、人間として磨かれ成長すること間違いなしと、47年経営して確信を持つ次第だ。

草創期には、まだまだ未熟で社会も解らず経営の何たるかも明確でなかった時は「自分一人が苦労してつらい」と愚痴り、逃げたいと思ったことは何度もあった。
しかし、ガラス張りの経営を行い、親族はひとりも入れないで他人だけで会社を組織して現在に至っている。
だからこそ、本音で話せる仲間が集い、志高く、未来を築いていく楽しさも味わえると感謝している。

みなさんは公明正大な経営されていますか?

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