大阪石材社長ブログ

「事業観について」その二

投稿日:2024年6月6日 更新日:

昭和・平成の事業家で誰もが学び、真似したのは松下幸之助さんと稲盛和夫さんだ。一代で家電の事業を築き上げた世界に誇る人物であるが、その経営哲学は実にシンプルだ。

景気には好景気と不景気があるから、景気のいい時は資金をためてダム経営するとおっしゃったのは稲盛和夫さんだ。これを聞いていて、なるほどと納得した。
私は会社を始めたものの経営について全く分からなかったので、稲盛さん主催の盛和塾で20数年学ばしてもらった。何度も何度も聞いていたが深い意味が分からず、ただ言葉だけの真似をしていたように感じる。
最近、稲盛さんに教わったことや講演で聞いた言葉を綴った手帳が出てきた。
「完全なる客観的公正」
意味は「リーダーは主観と客観が一致することで、それは即行動(現実直視で知恵出した)である」と書かれていた。
さらに「自らの主観が相手の主観と同化し、相手も問題解決の行動をとる。知恵とは主観主観でなく、客観で誰でも理解できるものに高められ、いや、主観が取り除かれているべきだ」と断言された。
また、「主観的知恵は肩に力が入るが客観に従う主幹は【自在】だ」とおっしゃられた。

稲盛さんの言葉は仏教を極めた松原泰道さんの言う「空」の心だと感じた。
松原さんは「空」とは無常、無我、無情である。
無情=事物の存在原理で常に変わりゆくこと。
無我=縁起観で、相互依存関係が現実、関わり合ってのみ存在するもの。
無情=自然がみな心理という世界観ということ。人間のような感情とか意識を持たないこと。
松原さんは、人間は生を受ける。しかし必ず滅して死ぬ。生きているから死ぬことを否定すると現実の欲の自分を肯定する。二重否定は生の自己肯定になる。
働け、儲けよ、蓄えよ、しかし、「ただ足ることを知って与えよ」とおっしゃられる。(ここが仏教の布施)
欲を否定するのではなく欲をコントロールするのが人間だというわけだ。

稲盛さんの「完全なる客観的公正」
これは稲盛さんの口癖である「何が正しいか」であり、すべての行動の判断が欲による判断でなく「良心・本心」によるものであることおっしゃられている。
どんな人だって幸福になりたい、しかし幸福を与える幸福が最高の幸福という観念に至っているかが問題だ。
稲盛さんはいつも「利他行をしなさい」とおっしゃった。
事業の本質は人に社会に役立つ使命を持って行動すること、謙虚にして誰にも負けない努力すること、主観・客観を乗り越え現実へ飛び込んで利他行三昧することだということだ。
ど真剣に土俵の真ん中で相撲とる仕事をやりこなしたいと念じてる。

皆さんはこんな事業観はきれいごとだと思いますか?

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