「よく火事場の馬鹿力」と世間で言われる言葉があるように、
人間が必死になって本気で事実や人間に体当たりすると、
思わぬ力(智慧と行動)がでることは間違いない。
それがいつも出たら、無敵になるとおもいませんか?
イエローハットの鍵山さんは『トイレ掃除』を徹底して行動し、
事業にも成功を収められてる。
最初思いついて自社のトイレを掃除していたら、
みんな見て見ぬ振りして通り過ぎていたというのですね。
みんながやるようになるには十年かかったそうだ。
これで終わりではない、
公衆便所や他人のトイレでも掃除する。
それも素手でだ。
普通ここまでできないのが凡人の私たちだ。
鍵山さんはこのことを平凡なこと非凡にする『凡事徹底』だと語られる。
誰でも一つだけできることをやる。十年続けてみる。
(何もかもたくさん一度のやることではない)
ただそれを本気で続ける。
雨の日もかぜの日も欠かさずやり続ける。
私もそんなことに触発されてもう十年になるが、
日報を紙からパソコンに変えたときに、
一生懸命かいてる仲間の人に申し訳ないと考え、
毎日コメントを書くことを続けてみようと始めました。
最初は義務的に考えていたので苦痛でした。
三年ぐらいは自分との戦いの方にウエイトがあって、
コメントの中味は説教がましいく、不平や愚痴が書いてると腹が立った。
さらにすすんで、三年ぐらい書いたら、
『よくクレームは成長への宝だ』といわれるように、
不平や不満や愚痴は『課題』を教えてくれてるんだと気づいた。
どう改善するか、どんな方法で解決するか考え、
5Sや ISO品質、環境の導入をした。
会議のあり方も輪読会をしたり、理念を共有する学びへ、
また具体的にはどう解決するかの方法論を、
みんなの智慧を集める衆智会議へと発展させてきました。
(これは部長や課長が率先したもので自発的)
営業幹部には毎週月曜日3時間から4時間、理念共有の必要性を訴えた。
十年近くなる最近は日報を見るということが楽しくなりました。
一人ひとりがほんとうに日々成長してることが実感できるし、
真摯に自分の心と向き合い、自問自答し『心を高め』自分を磨いている。
ほんとうに頭が下がる。
論語雍也第六に『子曰く、これを知る者は、これを好むものに如かず、
これを好む者は、これを楽しむ者に如かず。』
意味=知ってる者より、好きで行動するものに及ばないし、
好きで行動するもの者は、楽しんでやるものには及ばない』
私が今この仕事を楽しめるようになるのには10年かかったということだ。
心から変えることはできなかったが、
十年やり続けると心が楽しく行動するように変わったことだけは確かだ。
逆も信なりで、心の姿勢を楽しむようにすれば、
現実の仕事も人も人生も楽しめるに違いない。
皆さんは今を楽しんでおられますか?