「道心 人心」について

投稿日:2019年12月19日 更新日:

道心人心について

「道心は人心のその正を得る心」
正を得るとは人欲のまざらないところ、
つまらぬ感情がなく客観的で冷静、
人心とは道心の正を失ったところで、
自己の感情によって万事を判断する心である。

この道を説くのは老子である。
老子は周の文王の時に王室文庫の司書官となり、
武王の時は宮廷秘書官となった。
老子は恬淡(ていたん)無欲な人で、当時は随一の教養人になっていた。
有名な話に周の景王二十三年孔子に「礼」を教えたとある。

老子の道は自然の理法に従うこと「無為自然」
人間の計らいを一切捨てる。
簡素な暮らしを良しとし、世間的な生き方として人にモノを与えることもしない。
そこには人心の相対的な価値や分別が働かさず、
偏見、喜怒哀楽の感情からも解放された仙人のような心境だ。

人間が長きにわたり築いた文明文化は本当に幸せかと問いかけてる気がする。
なぜこのような考えが生まれたのか考えてみると、
当時の世相が大変な状況であったと想像される。
地方の豪族間の戦いで家を追われ家もなく食べ物もなく苦しむ、
さらに追い打ちをかけて飢饉や震災に見舞われて餓死者が出る。
この現状を受け入れるには、
現実を100%受け入れ自然に任せるしか心が壊れてしまう状況だったろう。

現代を生きる我々に問いかけるのは「正」、
何が正しいか?私心なく判断基準を持っているかである。
私たちは文明の進歩に酔いしれもっともっとと無意識に考える空気に惑わされ、
人心を判断の基準にし対立と不信感と競争に明け暮れてないか問われているように感じる。

「道心 人心」について皆さんの判断基準は道心ですか?

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