「即心即仏」の良寛

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「相逢って相別れ 去来白雲の心
 唯だ霜を留めるも跡はなし
 人間尋ぬべからず」   良寛

この言葉を教えてもらったのは奈良教育大名誉教授の故寺尾勇先生で、
30数年前の昭和の時代だった。
私も30半ばでしたから虚無的で、傍観者的な感じを受けたが、
もう一方では現実を突き抜けた境地かなとも思ったので記憶していた。

良寛が気になったので、調べてみると曹洞宗円通寺(倉敷市)で修業11年して、
国仙和尚から印可を受け、越後の蒲原平野を托鉢し子供を見守り、老人の介護と「布施」して、
漢詩や和歌を詠み、どこにも属さず自由に生きた。

「唯足るを知る」と托鉢で生活するという質素さを貫き、
「経外別伝 不立文字」と禅宗ではお経の中には何もない、実践が大事と実行。
難しい説法するわけでもなく、かといって世捨て人のように覚った仙人のように生きるのでもなかった。
良寛全集に「捨てし身をいかにと問わば久方の 雨降らば降れ風吹かば吹け」と、
一休さんの「有漏路より無漏路に帰る一休(ひとやすみ)雨降らば降れ風吹かば吹け」 

封建時代の身分社会の不自由な中で、どこにも属さず生きるのは大変な決意が言ったに違いない。
良寛は虚無でも傍観者でもなく、時代の革命児と言ってもいい。
あらゆるしがらみを捨て、自然の中に自由で自在に行き来生きる。
当時の出家者が形式的に儀式を行い、修行もしないでなまくらな生活をしてることへ批判もしている。
物質の欠乏の中に安堵と自由さを味わい布施,愛語、同時、利他を実践する良寛の生きざまなのだ。
「捨てた身」と表現されてる言葉に人間としての五欲(睡眠欲、食欲、性欲、名誉欲、財欲)を抑えて生きるという決意と覚悟がうかがわれる。

お釈迦さんは」「人生は心の創造物」といってるように、こころの姿勢が問われる。
良寛が「人間尋ぬべからず」という心の姿勢は、
「喜怒哀楽」に翻弄されない心の姿勢を自覚する意味に違いない。
私の覚悟の浅はかさに気づかされる今日この頃だ。

皆さんは「即心即仏」いかが思いますか?

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