「無常と無情」の違いに学ぶ

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仏教の教えというのは実に奥が深いと感ずる日々を過ごしている。
仏教の基本的な教えは三法印だ。
諸行無常=あらゆるモノやコトは常がなく変化している。いつかは人は死にモノ      は壊れる。
諸法無我=あらゆるものは固定不変な実態はない、すべてのものは因縁によってできていて因縁が離れれば別のものになる。
 
「引き寄せて 結べば柴の庵にて とくればもとの 野原なりけり」

涅槃寂静=苦しみの原因は欲、怒り、愚痴(三毒)の煩悩で、
     そのことが解れば静寂な穏やかな現実になる 
     煩悩即菩提であり、煩悩は氷、菩提は水である。
     いつも水の心を持つコツで幸福になる。

さて、理屈はわかるが体で感じる感覚が喜怒哀楽の感情になり、
夢をもって志を貫こうと意志の働きがあると氷のように心が固まってしまうのも事実だ。

仏教では「無情説法」という心の姿勢を諭すのである。
一般的には無情というのは人間として冷酷で情がないという意味ではあるが、
意味はそうではなく仏教的には普通とは全く逆だ。
「山川草木悉皆成仏」という言葉がある。
ことごとくみんな仏さん(宇宙の法則)そのものという意味。
インドでは人間と動物だけが命あるとしたのが、中国の三論宗、華厳宗では「草木成仏」と言われ、日本では「山川草木国土悉皆成仏」というようにすべてのものに命があるというように進化したようである。
ちなみに「山川草木悉皆成仏」という言葉を使ったのはごく最近の梅原猛だそうです。

道元は「峰の色 谷の響きも皆ながら 吾が釈迦牟尼の声と姿と」

実は道元が早朝の坐禅で如浄禅師の身心脱落という弟子への叱責の言葉で覚醒したように、
無情とは人間としての身体からくる感覚でそこに主観的な好き嫌いなどが絡まり感情となる、
一方精神的には「こうありたい」という志を持てば意志となり理性で主観的になり維持しようとする。
この感情と意志を脱落させることを「無情」という。
例えばニュートンがリンゴの木からリンゴが落ちて万有引力を発見したのと同じだ。
人間であるから起こる感情や意志を超越し無視する態度の時に浮かび上がるモノの本質、宇宙の法則を引力と看破した。
言い換えれば「如実知見」することで「直指人心 見性成仏」だ。
直指=直接指し示す
人心=心の奥底にある本心(仏心)
見性=そのものを見るのでなく、そのものになりきる
成仏=自分の素直な仏心を引き出す。宇宙の法則に合致する。

皆さんは無常・無情の違い?どう思われますか

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