「菜根譚」に学ぶ(第二)

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モノには見えるからモノサシがある。長さはメジャーで測り、重さは重量計で測る。
心のモノサシは何ではかるのか考えてみた。400年前の「菜根譚」に書かれている。

「心虚しければ、則ち性現る。
 心を息(とど)めずして性を見んこと求むるは、
 波を撥(ひら)きて月を覓(もと)むるが如し。
 意清ければ、則ち心清し。
 意を了せずして心を明らかにせんこと求むるは、
 鏡を索めて塵を増すが如し。」          (前集169頁)

意味=「心静かにして己を虚しくすれば、自然に己の本性が現われる。
     心を留めないで動くままにしておいて、本性を見ようとするのは、
     波をかき分けて水中に映る月を見ようとするのと同じである。
     心の働きである意識が清浄であれば、自然と本来の心も清らかになる。
     心の働きである意識を清くきれいにしないで、
     本来の心の清らかさを明らかにしようとするのは、
     清明なる鏡の光を求めて、かえって塵を積んで曇らせるようなものである。」

松下幸之助はこの清浄な心を「素直な心」と言っています。
碁を習っている人が1万回打てば初段にはなるが、素直な心の初段になるには30年かかると言っていますね。20才ぐらいで社会人になったとしても50才は越えるでしょうね。

さらに、松下さんは「素直な心の十カ条」を書いていますので紹介します。
1.私心にとらわれない。
私利私欲にとらわれない心
2.耳を傾ける
誰に対しても何事でも謙虚に耳を傾ける
3.寛容
万物万人、一切を許しいれる広い寛容の心も含まれている
4.実相が見える
物事のありのままの姿、本当の姿、実相が見える。
5.道理を知る
広い視野から物事を見、道理を知る。
6.すべてに学ぶ心
すべての物事に学ぶ心で接し、そこから何かの教えを得ようとする謙虚な心
7.融通無碍
自由自在に見方、モノの考えを変え、より良く対処していく融通無碍の働きの心
8.平常心
どのような物事に対しても、平静で、冷静に対処していくことができる心
9.価値を知る
良いものは良いと認識し、価値あるものはその価値を正しく認める心
10.広い愛の心
人間が本来備えている広い愛の心、慈悲の心を十二分に発揮する心

次いで素直な心の弊害十カ条も述べている。
1.衆知が集まらない
2.固定停滞
3.目先の利害にとらわれる
4.感情にとらわれる
5.一面の身を見る
6.無理が生じやすい
7.治安の悪化
8.意思疎通が不十分
9.独善に陥りやすい
10.生産性が低下する

どんな一生を送るかは自分が決める。
できれば楽しく明るく課題解決できる一生でありたい。
大いに水のような心を自分の中から磨きだして雑念や妄念にとらわれず、積極的で明るく楽しくワクワクした仕事・人生を送りたいものだ。

皆さんは「素直な心」の初段になれていますか?

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