「体の健康」に大切なことは3つある。
1.適度な運動
2.バランスの取れた食事
3.質の高い睡眠
「心の健康」にも3つある。
1.悩んだり苦しんだりする消極的(受け身)な心の姿勢を捨て、積極的主体的な心の姿勢で楽しく生きる(楽行)
2.何事にも興味を持って、好き嫌いなく学び、情報をいつも入れ替えて新鮮にする(好奇心)
3.何も考えず一旦五感を閉じて情報を遮断し心を空っぽにする(洗心)
体の状態は目に見えて数値化することできるので具体的に行動できますが、心は状態でしか表現のしようがありません。
それも個々人の個体差があって、ベストな状態は自分が生み出すという意識を持たない限り心の健康は身につかない。
人間はこの大宇宙が生み出したものだから、根本的には都市生活者は心が不健康になりやすく、大自然に包まれて生活する人の方が心の健康を無意識に享受しやすいようにできている。
戦後、まずはモノを豊かにすることが大事だと一生懸命働いてきたことは事実で、1ドルが360円の固定相場だったが、1971年に金とドルの交換停止をしてから1ドルが301円と円高になっていき、1981年にアメリカのレーガン大統領がレーガノミクスを発表し1ドルが240円となり、それでも円の価値は安すぎて、1985年プラザ合意で世界が円高容認して、日本は土地やゴルフ会員権、マンションなどの投棄合戦が始まりバブルとなり、1989年12月にバブル崩壊するのである。それ以降日本はデフレ基調でGDPは横ばい状態になった。
これだけ日本が発展したのも為替がドルに対して安く設定されていたからだ。
景気は良くならないという思い込みと少子高齢化が現実のものとなってGDPは欧米に比べて生産性が上がらず横ばい状態だった。
それは、為替の円安という得がなかったからであることは間違いなく、欧米とハンディキャップなしで対等に戦わなければならなくなったからだ。
アメリカは日本のバブル崩壊から比べるとGDPは3倍近くで、22兆ドルとなっている。(2022年今のレートでは約3000兆USDを超える)
そして産業構造もGAFAにM(マイクロソフト)が株価で500兆円を超す勢いで経済構造の主役が情報産業になっている。
日本は相変わらず、大企業中心の構造のヒエラルキーで新興のベンチャー企業が出にくい。
この問題は、戦後の日本経済を自動車産業と家電の軽工業が牽引してきて、世界を市場にメイドインジャパンは最高の品質ということで、技術立国、輸出立国として構造上伸ばしてきたからだ。
これは産業構造の問題だが、私は別の角度から考えると外を科学する教育と工場労働に適した平均的な労働者の育成によるものだと感じている。
輪になって仲良くすることが求められ、新しいことにチャレンジする心の健康に目が向けられてこなかったと感じている。
言い換えると、本当の個性を尊重する独立自尊の強者を育成してこなかった偏差値教育に問題があると考えている。
さらに言うと、独創的なアイデアで燃える情熱と闘魂を持って、世に問うてみる勇気ある若者を育ててこなかったように感じている。
毎月会社説明会をやっているが、自分と戦って本気で何かしたいと燃えるような情熱を持つ学生に出会うことはなく、会社の雰囲気重視で仲良くやってるのが良いという学生が多く、対立や喧嘩することを避け無難に仕事する傾向が強いように思う。
これは大人に責任があると感じている。心の健康について誰も教えてないからだ。
自分に自問自答することが成長につながることをもっと伝えるべきだと反省する次第だ。
みなさんは体も心も健康な状態に自ら自問自答されていますか?