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「健康・思考の三原則」に学ぶ

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江戸時代の陽明学者は中江藤樹であるが、現代の陽明学に精通しているのは安岡正篤先生だ。健康は人間生活の基本であり、思考はよりよい未来を想像するのに必要な態度である。

「健康三原則」
第一、心中に喜神を含む
第二、心中に絶えず感謝の念を含む
第三、常に陰徳を志す

「喜神」とは神様ではなく、精神の奥底をさし、どういう立場に立たされたとしても試練に屈することなく、いつも喜びの気持ちを抱いて事に当たれば、どんな運勢でも切り開けないことはなく、上昇気流に乗ったように開けていくという意味だそうだ。

「思考の三原則」
第一、目先にとらわれないで、できるだけ長い目で見る
第二、物事の一面でなく、多面的に見る
第三、何事も枝葉末節ではなく、根本的に見る

現実に毎日生きる私たちはこの三原則を実行しているかを自問自答すれば、何か異常な時には異常さに振り回され三原則ができてない。
喜神はどこかに飛んでしまい、目先の事態を払いのけることばかりで近視眼になり、多面的に根本を見るまなざしをなくす。
実に平常心でいることが難しい。

薬師寺の高田好胤さんは
「かたよらない心 こだわらない心 とらわれない心 ひろくひろく もっとひろく これが般若心経 空の心なり」
般若心経の読経の最後に唱和される。

皆さんは三原則を実行されていますか?


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